第20話

「此処?」

聳え立つ高級マンションの前で晃也は立ち尽くしていた。

玄関を入るとロビーがあって、コンシェルジュが座っていた。

そこは美しい白の空間だった。

ゆったりとしたソファーから、愛が立ち上がった。

「お、お待たせ」

晃也はかなり緊張していた。

愛は白いセーターに薄ピンクのマキシスカートを履いていた。

愛は優しい笑顔を見せた。

「行こう」

エレベーターで22階に上がると、1つのドアの鍵を開けた。

「どうぞ」

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