第9話
悠はその日帰りに図書館に寄ると、早速フィギュアスケートに関する本を借りて来て読み始めた。
飼い猫のシャルロットが戯れ付いて来る。
悠は頭を撫でながら読み進めた。
シャルロットは綺麗な白猫である。
悠は猫好きで、猫といる時が一番癒された。
「なるほど…… 愛が言っていた4分と言うのは男子のフリースケーティングという事か…… 」
自宅のフローリングの部屋にある黒いソファーに持たれて、悠はその知識を頭に入れて行った。
そうしていると、ケータイが鳴った。
「はい、外山です。いつも有難う御座います。生憎桐島は向こう2ヶ月間、スケジュールが一杯でして12月の8日でしたら何とかなるんですが…… 」
悠は雑誌の取材の話を纏めると、電話を切った。
デビューして2ヶ月。
愛の人気は日に日に上がって来ている。
ファンレターも増える一方だ。
事務所は愛に恋愛禁止令を出している。
だが、ほんの少しでも彼を見たいと言う愛の恋心を止める事は出来ない。
今の愛にはそれはとても大きな事なのだから。
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