第5話

「お疲れ様でした。明日は9時に迎えに行きます」

南麻布の高級マンションの一室の前で、悠は愛に声を掛けた。

「今日もありがとう。また明日ね」

愛は鍵を開けると、ドアを開けて中に入った。


「ねえねえ莉央、芹沢君、どんなのが好みかな」

翌日は18時帰りだったので、愛は友人の速水莉央と一緒に、若い子に人気のある雑貨屋に行った。

「芹沢君、意外とグリーンがいいんじゃない?ほら、ノートとかもグリーン系が多いじゃない」

ズラリと並んだ彩りのマイボトルの中に、色鮮やかなグリーンの物があった。

「じゃあ、これ?」

愛が手に取って莉央に見せた。

「うん、きっと喜ぶと思うよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る