第30話
それは2月に入ってすぐの事だった。
インターバルで400mを全力疾走していた時の事だった。
突然、右足の太腿に激痛が走って歩希はその場に倒れ込んだ。
すぐに咲香が飛んで来て、咲香ともう1人の部員に身体を支えられて共に部室まで行った。
咲香は直ぐにテーピングとアイシングの応急処置をした。
それから監督の車で病院へ向かったのである。
診断は肉離れだった。
3週間はランニングを休み、痛めていない方の足の筋トレを行なった。
走る事が出来ないのはかなり辛かった。
他の選手達が走っているのに自分は別室でのトレーニングだった。
足に負担が掛からないように咲香がアイシングをしてくれた。
それが唯一の癒しだった。
4週間目から軽いランニングが出来るようになった。
此処で無理をしては元も子もないので主治医や監督と相談しながら練習を行っていた。
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