第2話
私は東京のとある郊外で生まれ育った。
周りは畑だらけ、森と緑に囲まれた、なんの変哲もない田舎の街。
主要な日常品は、駅前でしか買えないくらいだ。
バスは1時間に2本。
それを逃せば、次はいつなんだろう?と時刻表を確認しなければ、一時間待つのか、数十分でバスが来るのか、判らない始末。
それでも、私は生まれ育ったこの街を、嫌いではないし、むしろ愛している。
高校時代に親しくしていた友人は、バスに乗ると驚いた程に、駅から距離を置けばひたすら木々や畑の増える街。
私は生まれて以来、そんな街で育ってきたのだった。
だから非日常の生活に憧れもするし、でも脱却できずに、ここに戻ってきてしまう事を知っている。
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