第24話

「さて…と、そろそろ行くか。」


皆も待ってくれてるし。


と、誰がいる訳でもないのに独り言を言う。




そして、机の上に置いてある鍵を取ろうと手を伸ばす。



と。その時。


何かがパサリ…と落ちてきて。


何だろうと思いながら見ると、それは現キャプの子から貰った手紙だった。



何故か、目の前に落ちてきた手紙に手を伸ばさずにはいられなくて。


読まないといけない気がして。


そっとその手紙を開く。




『松木先輩。


ご卒業おめでとうございます。


引退されるのは寂しいですが、

キャプテンとして先輩が作ってきた部活を引っ張っていきたいと思います。


大学に行っても頑張って下さい。



星川 美空』




何の当たり障りもない言葉。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る