第4話

「この際だから、言いたいこと全部言っちゃえば?


スッキリするかもよ?」




「…。言いたいこと言ったら、長くなっちゃうし。」




「いいのいいの。今日は全部聞いてあげる。」




実果の企みがありそうな顔もきになるけど、スッキリしたいのも事実。



大人しく好意に甘えることにする。




「…ほんとは…っ


まだ春樹が隣にいない事に慣れなくて…っ


電話とか、メールとか、するたびに寂しくなってっ」




言っているうちに涙が溢れてくる。


どんどんと涙と一緒に言葉もポロポロと溢れ出した。




「こんなこと、言っちゃ、ダメだ、って分、かってる…んだけどっ…それでもっ」



「うん。」




実果はずっと頭を撫で続けていてくれていて。


私が言葉に詰まると、言いにくいとを察してくれて。


手を離してそっと先を促してくれた。




「…こんなことっ絶対、春樹に、は、言えない、けどっ


春樹にっ…春樹に会いたくて、たまらないのっ」




「そっか。」

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