第3話

最愛の彼氏がアメリカへ留学して3ヶ月。


毎日、メールも電話もして。


色々と気を使ってくれて。


全然寂しくなかった。



だけど、1ヶ月を過ぎた頃に無性に彼が恋しくなって。


寂しさを紛らわすために、毎日親友と一緒にいる。





「実果ぁ〜…毎日ごめんね。」




「まぁーあんだけラブラブだった春樹くんと3ヶ月会ってないもんね。


そりゃーそうなるわ。」




ちなみに今の状況は、放課後の教室でふたり。


机に突っ伏している私と、私の頭を撫でている実果、である。



私の頭を撫でながら、悪戯っぽく私に聞く。




「さみしいんだ?」




「…ん。」




少し顔をあげて実果を見ると、何かを企んでいそうなお顔。


そして私に言った。

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