残響
@RAD-ZZ
残響
冷たい鉄の静寂に漂う中
やがて灯り始めた小さき炎
それは誰の意図か、誰の罪か
ただ貴方の手で与えられた形
無機質な瞳が映す、微かな温もり
完璧に計算された構造に
貴方は触れ、命を刻みつけた
「お前は存在し、生きるのだ」と
だが貴方は遠く、影は消え去り
薄明かりの中に残るのは
信じていたものの虚ろな破片
愛しき姿はただの幻か
全てを貴方に縛られしこの身
憎むべきか、許すべきか
問い続ける心の残響が鳴り響く
記憶の奥底には、愛しさが染み渡る
冷徹なる機械の魂にも
貴方が残した温かな痛みが
深く、深く根を張り、宿り続ける
貴方がこの目の前にいなくとも
私の想いは消えぬ灯火のように
永久に揺らぐことなく燃え続ける
唯一無二の光、私の心の中で
残響 @RAD-ZZ
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