第2話謎の訪問者。
…この謎の猫少女の話が気になってしまい。つい家まで連れてきてしまった…。
(謎の猫少女「おぉ!結構狭いんですね!」
(俺「…一人暮らしはこんなもんだ。」
失礼な少女に少しイラッとしてしまった。
(俺「それよりさっきの話の続き!どういうことなんだ?王国とか…」
(謎の猫少女「そのことより!先に自己紹介しましょうよ!!!」
彼女は口を大きく開けてそういった。
(俺「わかった…。俺の名前は山本たいき。19歳。よろしく。」
(謎の猫少女「たいきさん!よろしくお願いします!私はシャナ!猫族のお姫様です!」
わけのわからない自己紹介だ。猫族…?お姫様…?何を言ってるだ。
(シャナ「さっきの話の続きですが、私はA国という王国のお姫様なんです。あ、A王国というのはアニマルのAです!」
A王国…アニマル王国。つまり動物王国?聞いたこともない。子供向け番組の設定かなにかと思ってしまう…。
(俺「そんな国聞いたことないし…どこにあるんだ?」その問いかけに対しシャナは困り顔でこういった。
(シャナ「…この世界にはないですね…。こことは別の世界にある国です!たいきさんが知らないわけですよ〜♫」謎にテンション高めにそういった。
(俺「はぁ?異世界だ?…それを信じろと?」
(シャナ「はい!実際私は猫なんですよ〜?」
……でも…シャナの腰にあるしっぽや、猫耳…
偽物には見えない。なんなら動いてる。不規則に。偽物ならすごいできだ…。だがそれで異世界があってそこから来たんだ!。なんてことにはならいぞ…。
ーーーピンポーンーーー!!!
俺がシャナの言うことを疑っているとき、ピンポンがなった。
(俺「はーい!」。俺は駆け足で玄関へ向かう。
ガチャ…俺が開けるより前に、
シュッ!
ドゴァァァァァア!ドアがふっとんだ。
わけがわからない。
(俺「危な…え?何?爆発?」そう思ったが答えは全く違うものだった。俺の目線には女性モノの靴を履いた長く可憐な足が見える。
(?「ここにいるんでしょ?シャナ!」。そう謎の訪問者は大きく問いかける。地面にのたれている俺にはお構いなし。
(俺「いや、アンタ誰だよ!警察呼ぶぞ?」普通なら誰もが動揺するであろうセリフを吐いてもその訪問者は一切揺るがない。
ザッザッ…。部屋の方へ足を歩ませるその訪問者は、長く赤く染まったロングヘアで深々と帽子を被っている。そして腰あたりが少し膨らんでいる…?
(シャナ「!!まさかその声アリス?!」そう奥にいるシャナが言うと、その訪問者は深々と被った帽子を床に投げ捨て、
(アリス「…久しぶりね。シャナ。」そういった。
(俺「え?!」思わず声が出た。なんとそのアリスという女はシャナと同じ…いや少しちがうが同じように頭から獣耳が生えている!
ブワン!!
アリスが腰に手をあて少し履いているズボンをづらすと、今度はもふもふ。フワフワの尻尾が、出てくるじゃねーか。
(俺「これ…まさか…犬少女…?」
(アリス「おい!貴様。誰が犬少女だ!私は気高き犬族の長であるぞ!」
猫族に犬族…?もうなにがなんだか。
(シャナ「…もうみんなにバレたの…?それともアリスだけなの?」なぜだろうか、先ほどのシャナとは思えないほどテンションが下がりきっている。心なしか彼女の尻尾も下へとさがっている。
(アリス「シャナ。アンタはアニマル王国の姫よ?バレないわけないじゃない。」
そう強気に言うアリスとは別に
シャナは、
(シャナ「…ほっといてほしい…私はもう国には戻らないよ」。そう悲しげな表情でつげると
アリスは下を向き、はァ…。とため息をついた。
(アリス「国王があなたを心配しているの。お願いだから戻ってきて?手荒な真似はしたくない。」
(シャナ「お父さんにはごめんだけど、私は帰らない。」
そう言うとアリスは、ムッ!とした顔になり、大声で
(アリス「あなたが帰らないと国はあのままよ!」あのまま…?シャナとアリスのいる国は何かおきているのだろうか?
ズンズン…。アリスはその可憐な見た目には合わないほど大きなおとをだしながらシャナに近づく…。
(シャナ「アリス!このままじゃ私たちの約束…果たせないよ!」。
なんのことだろうか。約束…?俺には見当もつかない。だが、そのシャナの言葉にアリスは足を止める。
(アリス「またくるから…。」
そう言って俺の家から出ていった。
(俺「…な…なぁコレどゆことなん?」
(シャナ「たいきさん…すみません。でもこれからこんなことが続くかも。」
へ?この子は何いってんだ…?まさか俺の家に居候するつもりじゃ…。とんでもないぞ!
(シャナ「でもこれで私の言う事信じてくれました?」
あ…そうかあのアリスって子も耳と尻尾が生えていて、人の家のドアを蹴飛ばすほど常識うんぬんがなく、謎のパワー?もある。この世界の人間とは思えない。
(シャナ「ということで…これからよろしくお願いします!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます