page7「美術部」


   〇


 私生活を離れて二十分ほどで、陽子達の乗るバイクは北東学園大学の駐車場に到着した。

 バイクでの走行は、陽子が思っているほど恐ろしいものではなかった。最初こそ車体に覆われておらず、手すりから手を離してしまったり、電柱や他の車に体が当たってしまったらどうなるのだろうという不安があったが、慣れてくるとそうしたことはあまり気にならなくなった。風が首筋に当たり、気持ちいいぐらいだ。

 駐車場の左側が駐輪場となっており、春休みにも関わらず自転車やバイクが多く停まっている。その時ふと、米田が今日はほとんどの部活が大学に来ていると言っていたことを思い出し、その多さにも納得した。

 愛流のバイクは駐輪場に入っていく。二人並べば肩がぶつかりそうな狭い通路のため、陽子は再び体を強張らせるものの、その必要はなかった。バイクはスムーズに空いているスペースに収まったのだ。

 バイクのエンジンが止まると、愛流がヘルメットのシールドを上げながら振り返り「先に降りて」と指示してくる。陽子は首を縦に振ると、足場を利用してタンデムシートから降りた。

 やや高い位置に座り続けていたからか、浮遊感にも似た妙な感覚がある。

 陽子は足元に気を付けながら、ヘルメットを脱ごうとした。しかし被る時と同じく、上手くあごひもを外せない。

「あごひものバックルに赤いヒモがあるから、それを引っ張りながら金具を外すといいよ。と言っても、慣れないうちは難しいか」

言いながら愛流は近づき、ひもの金具を解く。そしてそのままヘルメットを持ち上げ、陽子の頭は解放された。

「ありがとうございます」

妙な恥ずかしさを覚え、陽子は下を向きながら礼を言った。それから顔を上げ、北東学園大学の校舎に目をやる。

 夏のオープンキャンパスの時にも来たが、複数並んだ建物を陽子は美しいと感じた。

 最も近い校舎はレンガ造りのものだ。五階建てで、その威厳を誇っているかのように堂々と建っている。隣にはグラウンドがあり、どこかの体育会系の部活と思われる掛け声が駐車場にまで響いていた。

 レンガ校舎の隣には、全体が窓ガラスで覆われた建物がある。その様は大学の校舎というよりも都会にあるビルを思わせ、陽子はあそこから見える景色はどのようなものだろうと想像する。

 ここでふと、陽子の頭に疑問が過ぎる。

「そういえば、美術部の部室ってどこにあるんでしょう」

 陽子はおろか、愛流もまた、部室の場所を訊いていなかった。もしかしたら米田なら把握していたかもしれないが、今となってはもう遅い。

「まぁ、誰かに訊くしかないだろうね」

 言いながら愛流はバイクから離れ、駐輪場から出た。陽子もその後に続く。

 レンガ校舎へ真っ直ぐに続くタイル舗装の道に出ると、愛流は周囲を見回した。そしてすぐに一点を見つめ、真っ直ぐに歩いていく。

 陽子は歩調を速くして愛流の背中を追いかける。二人が歩くその先では、男子大学生が俯きながらこちらに向かって歩いてきていた。

 男子大学生は肥満体で、やや長めに伸ばした髪にはクセがあった。目は小さく、顎がしゃくれている。緑の薄いコートの下にニット生地の青いTシャツを着、白いデニムを穿いている。コンビニで昼食を買ってきたのか、手にはビニール袋を持っていた。

「ちょっといいかな」

 愛流が明るい調子で声をかけた。男子大学生は頭を上げ、陽子達の顔を見比べると、眉間に皺を寄せ、警戒を露わにする。

 ――無理もないか。

 愛流のように、金髪でライダースジャケットを着た見知らぬ男に突然声をかけられたらと思うと、陽子も怯えてしまうかもしれない。相手に善意があるか、悪意があるかではなく、見た目や陽子自身の人見知りな性格の問題と言えるだろう。

 そして陽子が気持ちを察することができるということは、この男子大学生も同じく、見知らぬ人と話すのが苦手なタイプなのかもしれない。

「何でしょうか?」

 見上げる形で男子大学生が訊く。愛流の方が身長は高かった。

「ちょっと俺達、美術部に用があってさ。部室に行きたいんだけど、場所がわからなくて」

「はぁ」

「それで案内してほしいんだ。君、その美術部の部員だよね」

 男子大学生が目を見開いた。その様子から驚いているのが伝わってくる。

 しかしそれは、陽子も同じだった。

「確かにそうですけど、でもどうしてわかったんですか?」

 代わりに訊いてくれたことに陽子は心の中で感謝しながら、愛流に目を向ける

「デニムの裾、絵の具がついてるよ」

 愛流が男子大学生の足元を指さした。陽子は反射的にそちらに目をやる。

 確かに男子大学生が履いているデニムの裾には、わずかにだが黄色い丸のようなものがついていた。

「それと話しかけてから気付いたけど、右手の中指。ペンだこができている」

 男子大学生は手を上げ、自分の指を見つめた。右中指の第一関節に、愛流の言う通りタコができていた。

「デニムについた絵の具の乾き具合、そしてペンダコにひびが生じていないことからも、今日はまだ絵の具を使用していないであろうことがうかがえる。まぁ、午前中はミーティングとかで活動が終わったってところじゃないかな」

 愛流が言葉を述べた後、わずかに沈黙が流れる。男子大学生はポカンとした顔を浮かべていたが、やがて失笑したように吹き出した。

「すごいですね。まるで探偵だ」

「そう、その探偵だよ」

 言いながら愛流はジャケットの胸ポケットからケースを取りだすと、中から名刺を一枚つまみ、男子大学生に渡した。

「探偵の愛流と、それからこっちは、まぁ、助手の陽子ちゃん」

 頬を引きつらせて愛流が言った。

 そんなに嫌かとも思うが、陽子もまた、助手と言われることには違和感があった。未だに心のどこかでこれは夢なのではないかと疑っている自分がいる。

「まさか、あのことですか?」

 男子大学生が、やや睨むような目つきで愛流を見た。

 その反応からも、用件を察してくれたらしい。話がスムーズに行きそうな気配が嬉しくて、思わず陽子は身を乗り出した。

「そうです! 神野瀬里奈さんが行方不明の件で、調査しに来たんです」

 男子大学生が、陽子に視線を移した。その時、妙な引っ掛かりを覚える。

 すぐに無表情になったが、一瞬、男子大学生が呆気にとられたかのように口が半開きになったのだ。

「あぁ、やっぱり神野のことなんだ」

 男子大学生の言葉は歯切れが悪いものだった。その様子が、陽子の違和感をより大きくする。

 どうかしたのだろうかと陽子は訊ねるべきか迷った。しかしその間に愛流が一歩踏み出し、自分よりも背の低い男子大学生の顔を見下ろす。

「君達の部室まで、案内してくれないかな? もちろん、不都合がなければだけど」

「まぁ、大丈夫だと思いますよ。俺だって、心配してましたし」

 そう言って男子大学生は先導するかのようにレンガ校舎に向かって歩き出した。その後に愛流と陽子が続く。

「俺、吉岡竜也(よしおかたつや)って言います」

「吉岡くんね。何年生なの?」

「二年生。来月で三年生ですね」

「三年生か。美術部には四年生もいたりするの?」

「いえ、ウチだけに限らず、ほとんどの部活は三年生の内に引退します。なんで俺達の代が引っ張っていく形ですね」

「なるほど。まぁ就職活動とかあるしね。そういうことらしいよ、陽子ちゃん」

 愛流がニヤリと笑いながら見てくる。ちょうど陽子もまた「就職活動」と訊いて心が重くなるのを感じたタイミングであったため、苦笑するしかない。

「ということは、部長とかも三年生、いや、二年生の途中から務めるわけか。もしかして、吉岡くんが実は部長だったりして」

 愛流の冗談交じりな問いかけに対し、吉岡は苦笑いを浮かべる。

「違いますよ。美術部の部長は他にいます。俺は一応副部長。まぁ、美術部の二年生は俺と部長の二人しかいないんで、必然的なところもありますけど」

「へぇ。じゃあ、後輩の数は?」

「行方不明の神野も含めて、三人ですね」

「三人、ですか?」

 レンガ校舎を横切るタイミングで、驚いた陽子は訊き返した。

 合計でたったの五人しかいない。ましてや現在は瀬里奈が行方不明なので、実際には四人だ。

「ええ。確かに少ないですけど、でも先輩達が引退して、新入生がまだ入部していないタイミングと考えると、案外それぐらいですよ。落語研究部だって、二年生と一年生が一人ずつしかいない状況ですし」

「へぇ。その数でちゃんと活動は大丈夫なの?」

「詳しくはわからないですけど、まだ存続しているということは、大丈夫なんでしょう。大喜利や漫才を部員じゃない人間にやってもらうイベントも開催してるんで、たぶんその辺りで上手くやれてるんじゃないでしょうか。まぁ、あくまで落語研究部が特殊と言うだけですけどね。少なくとも美術部は、さらに一人欠ければ存続も危ういんじゃないかという状況なんで、一年生の勧誘には力を入れなくちゃいけませんけれど――と、着きましたよ」

 そう言って吉岡は立ち止まった。

 陽子達は、レンガ校舎の裏側に来ていた。目の前には二階建てのプレハブ建物が二つ横に並んでいる。グラウンドがすぐ側にあり、駐車場にまで響いていた掛け声が間近にまで聞こえた。

 二つのプレハブ建物には、一階と二階合わせて十四部屋ずつあり、扉は全て紺色に染まっていた。

 吉岡は左側のプレハブ建物に向かって歩き始めたので、愛流と陽子はその後について行った。階段を上がり、一番奥の部屋の前に立つと、扉を開ける。

 部室のベージュ色の壁には、いくつもの絵が飾られていた。おそらく部員が描いた物だろう。陶器や花をモデルにしたものもあれば、人を描いたものもある。

 入ってすぐのところには長テーブルが配置しており、側にある鉄製の棚には黒いカバンが五つ置かれている。高校の美術の授業において陽子が使っていた画材バッグに似ていた。

 部屋の奥には古びたソファがあり、そこに男性が一人腰かけていた。しかし陽子達の存在を認めるなり、立ち上がる。

 身長は愛流と同じぐらいだろう。茶色に染めた髪をマッシュにし、白いシャツの上に紺色のロングカーディガンを羽織っている。シルバーフレームの眼鏡をかけており、知的そうな雰囲気を醸し出していた。

「その人達は誰だい?」

 男性は眼鏡をかけ直しながら訊ねた。口元の笑みと眼鏡の奥にある冷ややかな目から、人を見下したような印象を受ける。好きになれないタイプだと、陽子は直感的に悟った。

「探偵さん達だよ。神野が行方不明の件を調べているんだって」

 吉岡が愛流と陽子を男性に紹介する。男性は終始口元の冷たい笑みを貼り付けたまま、陽子達を値踏みするように見ていた。

「美術部の部長である、福智院智(ふくちいんさとし)です。どうぞよろしく」

 智が手を差し出してきた。しかし愛流はそれを握ろうとせず、部屋に飾られた絵に向かって歩いていく。

「部員は行方不明の瀬里奈ちゃんも含めて五人なんだってね。後の二人はどうしたの?」

 絵を眺めながら愛流は訊いた。智は差し出したままになっていた手をカーディガンのポケットに入れる。笑顔こそ取り繕っているものの頬は痙攣し、今にも舌打ちが聞こえてきそうだった。

「一人はついさっき食堂に昼食を取りに行きました。たぶん一時間以上は戻ってきませんよ。もう一人はちょっと訳あって今日は来ていません」

「風邪とか?」

「まぁ、そんなところです」

 智が素っ気なく答えた。何か事情がありそうな気配だが、愛流にそれを訊ねる様子は見られない。

「美術部って、普段どんな活動をしているんだい?」

「年に六回、部員が描いた絵や作った陶芸品を飾る展示会を開催しています。作品は各々で作る形ですね。もちろん締め切りは設けますが」

「なるほどね。描くのはここ?」

「いえ、部室はどちらかと言うと休憩もしくはミーティングで利用する程度ですね。少し離れたところにアトリエがあるので、そこを利用しています」

 智の言葉を噛みしめるかのように、愛流は何度も頷いた。

「ちなみに、智くんの描いた作品とかってあるのかな?」

「ええ、ありますよ。こちらです」

 言いながら智は立ち上がると、壁に掛けられた絵の一つに歩み寄った。

 青空の下に建つ、レンガ校舎を描いた絵だった。下から見上げたイメージらしく、その重厚感も伝わってくる。

 描いた人間の性格はともかく、絵はすごいと陽子は感嘆のため息を漏らした。

「この独特な臭い――油絵で描いたものだね」

「ええ。よくわかりましたね」

 智が愛流に笑いかけた。

 どのようなものかと気になり、陽子は作品に鼻を近づけた。

 シンナーのような臭いが鼻腔をつく。胃が急に重くなるような不快感を覚え、陽子はすぐに身を引いた。

昔からこのシンナーの臭いだけはダメだった。嗅いだ瞬間に、気分が悪くなる。

 油絵の独特な臭いがシンナーのものだと気付いていれば、近づくこともなかったろう。陽子は今まで水彩絵の具しか使ってこなかった自分を呪った。

「にしても、かなり立体感のある絵だね。さすがに部長に選ばれるだけのことはある」

「お褒めいただいて、ありがとうございます」

「他の部員からも慕われていたんじゃないの? 例えば、瀬里奈ちゃんとか」

 この時、愛流の目が一瞬光ったように陽子には見えた。

 智も何かを感じ取ったのか、真面目な表情になると眼鏡のフレームを指先で持ち上げる。

「本題に入った、と言ったところですか――そうですねぇ、何とも言えないところです」

 智の答えはハッキリしないものだった。しかし愛流は眉を動かすこともなく、言葉を続ける。

「じゃあ智君から見て瀬里奈ちゃんはどういう人物だったんだい?」

「人物、ですか」

「そう。何でもいい。どうせここにいるのは俺達だけだし、言い触らすようなこともしないから、気軽に話してごらんよ」

「その言葉、信じますよ」

 そう言って智はソファへと戻っていった。足を組み、愛流の顔を見上げる。

「正直に言うと、あまり好きではありませんでしたね」

「へぇ、と言うと?」

「いない人間の陰口を言うようで忍びないですが、見た目からして、甘やかされて育ったお嬢様と言った印象を感じられました。いつものほほんと生きていて、口元には常にと言っていいほど笑みが貼り付けられている。いわゆる八方美人というやつですね」

「そんな言い方――」

 智の辛辣な言い方に、陽子は腹を立てた。しかし愛流の手が目の前にかざされたことで、それ以上の言葉が出てこなくなる。

「続けて」

 感情のない声で愛流が言った。手が邪魔で陽子は智の顔を見ることはできないが、済ました表情をしているのだろうと想像できる。

「神野の恋人に関してもそうですね。名前は忘れましたけど」

「米田くんのことだね」

「そんな名前でしたっけね」

 愛流の手が下り、陽子の視界が開ける。智は関心がないらしく、鼻からため息を吐いた。

「ハッキリ言って、品性と言いますかね。礼儀のれの字も知らないのではないかと疑いたくなりますね」

「へぇ。なぜそう思うんだい?」

「神野が行方不明になった三日後のことなんですがね。その米田という男が、ここに訊ねてきたんですよ。神野がいなくなった、何か心当たりはないかってね。まぁ僕らもその時になって初めて行方不明になったことを知ったんですがね」

 そう言った後、智は鼻で笑った。

「バカな男ですよ。誰も行先がわからないから行方不明だと言うのに。それを僕らに訊ねるなんて、ナンセンスだ」

「けど、美術部の飲み会の後に行方がわからなくなったって聞いてるよ? つまり君達が最後に瀬里奈ちゃんに会った可能性が非常に高い。だったら、米田くんがここを訪れるのは、十分筋が通っている」

 愛流の言葉に智が再び頬を引きつらせるのを、陽子は見逃さなかった。

「そうだったとしても、僕らが必ずしも知っているわけではない。なのにあの男はしつこく訊ねてきたんですよ。何でもいい、瀬里奈のことを教えてくれ、君達の部員だろうって。全く、まるで僕が何の心配もしていない冷血漢のような言いぐさじゃないですか。最終的にはどういうつもりなのか、あの男は急に怒りだし、荒々しく出ていったんです」

 智がまた眼鏡のフレームを指先で持ち上げた。その仕草が、一々陽子の神経を逆なでする。

 今すぐ外に出て、空気を思いっきり吸いたい気分だった。

 先ほどからの智の言葉には、傲慢さがあふれ出ていた。瀬里奈を心配する様子は一切見られない。むしろ日頃の鬱憤を晴らすかのように、彼女とその恋人を侮辱する。そうすることで優越感にでも浸ろうとしているみたいだ。

 その時の米田の怒りも当然だと、陽子は同情した。

 想像でしかないが、智はその時、今と同じように瀬里奈を悪く言ったのかもしれない。そうでなかったとしても、彼女を見下すかのような発言をした可能性は大いにある。

 ――だとしたら、いや、そうじゃなかったとしても、今みたいに冷たい態度をされたら、恋人がいなくなった米田さんが冷静でいられるわけがない。

 その時の米田の心境を想像し、陽子は拳を強く握りしめた。

「最後に、君は瀬里奈ちゃんが行方不明になって、どう思う? 早く見つかってほしいかい?」

 愛流が無表情のまま訊ねる。陽子はその顔から心境を悟ることはできなかった。

 代わりに、智のバカにするような声が鼓膜に響く。

「もちろん、早く見つかってほしいですよ」

 端的な言葉。そしてそこから本当に心配しているという感情は感じられない。

 考えすぎだと陽子は思おうとした。しかし先ほどから大きくなりつつある智への嫌悪感が、その思考を薄いものにする。

「オッケー、話を聞かせてくれてありがとうね」

 淡々とした調子で愛流は礼を述べた。智は急にこちらに関心がなくなったらしく、ソファの上に投げ出されていた本を拾う。表紙には「東大合格のための参考書」と書かれていた。受験をやり直すつもりでいるのだろうか。


                                   (続)

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