第24話

寧々は矢野が飲んだコーヒーのカップを洗いもせずにずっと両手で包み込んでいた。

今日は10時から仕事があった。

寧々は洗濯もせず、掃除もせずにダイニングの椅子に座ってボーっとしていた。

ケータイのメールの受信音で寧々は我に返っ

た。

加藤有希からだった。

"相変わらず忙しいみたいなのでメールにしたよ。今度ご飯食べに行こう(^^)連絡待って

ます(^○^)"

寧々は有希にメールを入れた。

"今月はもうオフがないから、夜はどう?めちゃ美味しいカレー屋さん見つけちゃった(o^^o)是非食べてみて!27日の夜7時はどう?連絡待ってます♡

「いけない、私ったら何にもやってない!9時に貝原ちゃん来るのに!」

寧々は慌てて、朝食の後片付けに入ったのである。

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