貴方って意外と便利なのね
「お帰りなさいませ。詩奈さん」
家に帰るとルームサービスがいつも通りに挨拶をしてきた。
「ただいま。そういえばこの家は安全って認識で間違いないのかしら?」
詩奈はふと気になった事を質問した。
「その認識で問題ありません。またこの安全なフィールドが破壊されることも決してございません。他になにか質問はございますか?」
ルームサービスはかなり丁寧に説明してくれるようだ。
「そうね…ちなみにモンスターについて質問したら答えてくれるの?」
詩奈はダメ元で聞いてみた。
「はい。私の知識の範疇でございましたらお答えすることが可能です。何か知りたいモンスターでも居ましたか?」
なんとまさかの辞典のような役割もあると来た。
以外に優秀で詩奈はこいつを見直した。
「貴方なかなかやるじゃない。そしたらビックモンスターについて教えてくれるかしら?99の」
詩奈は面白そうに聞いた。
「99の特大のモンスターについてですね。森でゴブリンを倒した際に0.0001程度の確率で出会えてパワー、俊敏さ、技の制度のどれをとっても超一流レベルのこの地域最強モンスターですね。そして1度出会ったらもはや逃げれないとまで言われていてかなり危険なモンスターでもあります。ちなみに1度出会ったらいつでも再戦出来るアイテムが貰えるらしいですよ。私の知識はこれぐらいですね。お役に立てたでしょうか?」
ルームサービスはかなり知りたいことを言ってくれたようだ。
「ありがとう。それだけ知れれば十分よ。丁度さっきビックモンスターから逃げてきたばかりだったから助かったわ」
詩奈はそう言ったあと着替えてベッドに入って寝た。
夢の中へできっちり初日に寝た時と同じ場所で起きれて現状の素材把握と作成可能武器について確認した。
「武器って必要なのかしら?私が使ったらすぐ壊れちゃうじゃない。それに対して防具は大切ね。相手の投擲物から守れたりするし何より受け技の再習得前の私にとってダメージ軽減は必須級だからね」
詩奈はどうやら武器は拳でいくようだ。
防具製作所という看板を見つけてそこに向かって歩きはじめた。
「いらっしゃいませ。こちらは装備製作所でございます。こちらの施設では素材を箱に入れて頂ければこちらで自動でお作りするという内容でございます。素材が溜まりましたら是非ご活用ください。ではごゆっくりどうぞ」
中に入ったらロボットが丁寧に説明をしてくれた。
「えーと…スライムの弾力がある服かゴブリンの皮の服が選べるのね。そしたらスライムの服にしましょう。本当はズボンまで揃えたかったのだけれども足りないから仕方ないわね」
詩奈はスライムの素材を箱に入れた。
すると自動で箱が引っ込んでいき30秒程で服がでてきた。
「凄いわね。かなり画期的じゃない」
詩奈は感心しながら服を取り出し着用してみた。
「うん。いい感じね。これならかなりいけそうだわ」
詩奈は服の出来に満足しつつベットへと戻っていき就寝した。
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