第4話 密会(ただの打ち合わせ)

総理も帰って行ったので、蓮姫はそらと今後について話し合う事にした。


「じゃ、じゃあそらちゃん、私の部屋でこれからの事を打ち合わせしようかぐへへへへ」

「ぐへへ?」

「あっ、いや、何でもない。気にしないで」


蓮姫は慌ててヨダレを拭いた。


「と、とりあえずさ、これからは男子として学校に行くわけだし、私も、そら君て呼んだ方がいいかな?」

「できれば、蓮姫には今まで通りの呼び方してほしいんだ。そうじゃないと、何だか蓮姫まで遠くに行ったみたいになるから・・・」

「そらちゃん・・・」

「だって、蓮姫とは小さい頃からいつも一緒にいたし、蓮姫は特別な存在なんだよ」


この超絶美少年顔で、そらは純粋な言葉を放つ。


「ろんぼばらぼんばろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!」


前衛的驚愕Part2

早くも、第二弾が出た。


「あ、ありがとうそらちゃん。その言葉、墓の下から墓の先まで持っていくよ」

「えっと、どういう意味?」

「ひとまず、これからもそらちゃんと呼ばせてもらうね」

「うん、それでいいよ。むしろ、その方がいい」

「あたしは、今のそらちゃんもすごくいいよ。むしろ、かなりいい。うほほ!」


蓮姫は欲望丸出しだったが、ピュアなそらは、蓮姫の優しさと温かさを感じていた。


「けど、学校では従弟として行くんでしょ?元のそらちゃんはどうなるの?」

「ちょっと強引だけど、急遽女の子のそらは療養のため転校したという事にするよ」

「なるほど。そうしないと、ずっと入院中という事で色々探られそうだからね。そういえば、トイレはどうしてたの?」

「そ、その・・・」


蓮姫は鼻息を荒くしながら、そらに問い尋ねる。


「一応、病院で看護師さんに教えてもらったんだ。その、仕方を・・・」

「そ、そんで!?そんで!?」


落ち着け蓮姫。


「な、何とか仕方は分かったから、今は慣れたよ」

「か、看護師さんとそんなプレイを!?」


だから落ち着け蓮姫。


「い、言っておくけど、女の看護師さんに教えてもらったからね。変な想像しないでよ!」

「つ、つまり、一種の百合プレイでは!?」


いい加減にしろ蓮姫。


「と、とりあえず男性としての生活は一通り覚えたから、特に差支えは無いよ」

「そっか。なら、学校でも大きく困る事は無さそうだね」

「ただ、体育の時間とか他の男子と一緒に着替えるでしょ。それがちょっと不安かな」

「そうか、それが関門だね」

「そこは、なんとか頑張ってはみるよ」

「よし、他の男子と着替えるのが厳しかったら、私と一緒に隠れてコッソリ着替えよう!」

「いや、別にそこは一緒じゃなくてもいいんじゃ・・・」


多目的があるようにしか思えない蓮姫の提案だが、

そらは自分を気遣ってくれる蓮姫の優しい心に胸を打たれるのだった。

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