エンタメで死にたい

自負にこそなるが他人との調和を図るRPをしてきたからこそ、人に楽しんでもらいたいと思う気持ちは強い。

ただそこに行き過ぎた自己犠牲が重なって、エンタメに命をかける現状があるのは否定できない。

みんなが喜んでくれるならそれにいくらでも力を割きたいと思うのだ、だってそういう生き方しか知らないから。

それの代償が命であれなんであれ、そのくらい自分の尊厳も命も「投げ出せる対価」として存在しているし、喜ばれるならそれでいいと割り切っている部分がある。

もうみんな知っているけど、俺はあの居場所が命より大切なのだ。

それに自己肯定感の低さから俺はそのままであの場にいる権利があると思ってなかった時期もある、俺から見たらみんなは雲の上みたいな存在で、俺が触ってはいけないくらい頑張っていて、俺はたまたま縁があってあの場所にいれてるだけだから。

だからこそそんな人たちも楽しませられるような、すごい人間になりたかった。

皆は良き友人であると同時に、手の届かない存在であった。そんな「凄い人たち」

に混じるのは楽しいと感じながら、勝てないとどこかで諦めてた部分もあった。

だからこそみんなが笑うためならエンタメに極振りして死んでもいいかもと思ったし。

現状よく殺されているこの状況も「面白いから」拒んでいない。

それで楽しいなら別にいいんだ、僕もその時楽しいから。

後先見ないと言えばそれまでだけど、刹那主義の具現みたいなメンタルとしては本当その時満足することがいちばんの幸福として存在するし、そこに何を代償に支払うのも厭わないマインドなのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

掃き溜め @isorisiru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る