応援コメント

おそろいのスカートで、俺は彼女と散歩する/佐藤宇佳子さんへ💗」への応援コメント

  • 犀川 ようさま

    こんにちは。
    漠然とした質問に意図をくみ取ったアドバイスをいただき、どうもありがとうございます。

    器用に書くだけではだめであり、作者自身の思想の一貫性が必要であるとのこと、強く意識していきたいと思います。

    これまで執筆した四編の中・長編については「ふつうとはなにか」をテーマに据えてきましたが、短編(多くが犀川賞のために書いたものとなります)は、自分自身のテーマを意識することなく、お題に従ってふわふわっとまとめていました。たとえどんなお題を出されようとも、自分自身の思想をなおざりにしてはならず、それが作品の一貫性に繋がり、ひいては素人っぽさ脱却の鍵になるということですね。

    > つまり求められる=読者のニーズを捉えるという観点で書くか、あるいは読者にニーズをこちらから感じさせるかの二択でしかない

    これは以前ご教授いただいたアドバイスとも重なります。つまり、上記のどちらのスタンスでいくかを意識するのは、それだけ重要なことであると理解しました。大局的に見ると、私はどうしても後者になります。でも、自分の書きたいことを書いて読者を魅了できるかどうかは、まさに書き手の人間性の魅力いかん。これは……難しいですね。

    冒頭で「佐藤さんらしい」と言及いただけたのは、少なくとも作風の一貫性(の兆し)のようなものはある、と受け止めさせていただきました。突き詰めていきたいと思います。

    翻訳での「売れる日本語」は、これまたいい加減な質問をしちゃったなあと反省しているのですが、実際悩んでいることでもあります。
    「その人(翻訳家)が書いたから」という魅力が売れるかどうかを左右するというお言葉に、翻訳も小説執筆における心がけと同じでよいのかもしれない、と思い始めています。複数の訳のある古典では、好きな訳者の訳書をまず手に取りますし、好きな翻訳家が訳書を出すと聞いたら、原書を知らなくても読んでみようという気持ちになりますから。結局ここでも、文字を書く者の人間性が重要な鍵となるのですね。

    ものを書いていく上で芯とすべき哲学を教えていただいたという気持ちです。しっかり受け止めて、生かしていきたいと思います。とても貴重な機会を与えていただき、感謝しております。ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    佐藤さんの技量まで書けるのであれば、あとは「魂」だけなんだと思うんですね。
    ですので、「これが書きたかったんだ!」という作品を楽しんで書いて頂ければなと思う次第です。