2・1・1 像

○前段


2 : Was der Fall ist, die Tatsache, ist das Bestehen von Sachverhalten.

事実、事実は、事態の存在です。


2.02 : Der Gegenstand ist einfach.

アイテムはシンプルです。


2.1 : Wir machen uns Bilder der Tatsachen.

事実を写真に撮ります。



○派生図


2011

|……

├11

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||└2

|└9



2.11 : Das Bild stellt die Sachlage im logischen Raume, das Bestehen und Nichtbestehen von Sachverhalten vor.

絵は論理空間における状況、事実の存在と非存在を表します。


2.12 : Das Bild ist ein Modell der Wirklichkeit.

画像は現実のモデルです。


2.13 : Den Gegenständen entsprechen im Bilde die Elemente des Bildes.

画像の要素は画像内のオブジェクトに対応します。


2.131 : Die Elemente des Bildes vertreten im Bild die Gegenstände.

画像の要素は画像内のオブジェクトを表します。


2.14 : Das Bild besteht darin, dass sich seine Elemente in bestimmter Art und Weise zu einander verhalten.

画像は、その要素が特定の方法で相互に関連しているという事実から構成されます。


2.141 : Das Bild ist eine Tatsache.

画像は事実です。


2.15 : Dass sich die Elemente des Bildes in bestimmter Art und Weise zu einander verhalten, stellt vor, dass sich die Sachen so zu einander verhalten. Dieser Zusammenhang der Elemente des Bildes heiße seine Struktur und ihre Möglichkeit seine Form der Abbildung.

画像の要素が特定の方法で相互に関連しているという事実は、物事がそのように相互に関連していることを表しています。画像の要素のこの接続は、その構造と呼ばれ、その可能性はその表現形式と呼ばれます。


2.151 : Die Form der Abbildung ist die Möglichkeit, dass sich die Dinge so zu einander verhalten, wie die Elemente des Bildes.

イメージの形式は、イメージの要素と同じように物事が相互に関連する可能性です。


2.1511 : Das Bild ist so mit der Wirklichkeit verknüpft - es reicht bis zu ihr.

イメージは現実と非常にリンクしており、現実に到達します。


2.1512 : Es ist wie ein Maßstab an die Wirklichkeit angelegt.

それは標準のように現実に適用されます。


2.15121 : Nur die äußersten Punkte der Teilstriche berühren den zu messenden Gegenstand.

目盛線の最も外側の点のみが測定対象に接触します。


2.1513 : Nach dieser Auffassung gehört also zum Bilde auch noch die abbildende Beziehung, die es zum Bild macht.

この見解によれば、それをイメージたらしめている描写関係もイメージに属します。


2.1514 : Die abbildende Beziehung besteht aus den Zuordnungen der Elemente des Bildes und der Sachen.

描写関係は、イメージと物の要素の割り当てで構成されます。


2.1515 : Diese Zuordnungen sind gleichsam die Fühler der Bildelemente, mit denen das Bild die Wirklichkeit berührt.

これらの連想は、いわば、イメージが現実に触れるイメージ要素の感覚器です。



「お前が見てると感得しているもの」の話をしている。2.0パートは散々、「自分とは無関係に存在している対象と、その相関関係によって描き出される事態、その総体、すなわち世界」の話がなされ、2.1では「それを受け止める自分」の話になったようだ。


最終的なゴールはなんだっただろうか。「我々は何が語れるのか、そして語れないのか」。すなわち「世界」を「感得した自分」が何を語れるのかにあたり、「感得することとは何か」を展開しているようだ。この時世界を自分の中に取り込んだ状態を「像」と呼んでいる。google 翻訳にいう「画像」である。


2.1 が「像とは何か」を語るパートであるうち、2.15 は像を自分の中で展開する時「現象の展開が模擬的に行われる」と示される。「目盛線の最も外側の点のみが測定対象に接触します」とは、様々な空間、我々にとって最も身近なものでいえば視覚空間の中に於いて「像の両端」は目、と言うことになるだろうか。ここで「いや目の内側も視覚空間内に収まっちゃうじゃん」をやらかすと荘子が怒り出すやつだ。いまはそういうのはやめておいて、「見えた」ものを「脳内に写し取った」のが像である、でいいのだろう。なので見えているものは全て見えている「こと・もの」の関係を目という起点から模写している。


写像形式とは、「こと・もの」が事態になるにあたり、このように見えていることを「実際にこのような事態になっている」と推測すること、でいいのだろうか。ひとまず仮に了解をして置いて次に進むしかない。仮の了解に基づいて先に進み、バッティングが起きたらとりあえず戻るのだ。


ちょっと油断するとすぐに何の話されてるのかわからなくなるなこれ。

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