小太りおじさんのレイプ
まさかだった。
また自分がこんな目に遭うなんて……私はそんなことを考えていた。
女優とモデルの仕事帰り、いつものように家に帰って来た時だった。
仕事が終わってからというもの萩原君と楽しくラインしながら部屋でもスマホを弄っていた。
普段からSNSでエゴサ用にしか使っていなかったので、誰かとこれほど連絡しあうなんて以前の私には信じられないだろうなと思った。
「今日は久々に萩原君と会えるなぁ。何を着て待っていようかな」
私は私服が少ない方だと思うが、最近は萩原君に会うためとメディア露出が増えているので普段着も気をつけるために、私服の数を増やしていた。
最近は暑いのでエアコンを付ける前だと部屋の温度が凄いので下着姿なって、萩原君と会うための服を選んでいた。
数分して本日の服を決めて早速着ようとした時だ。
パリンとした音が部屋に響いた。
「え……」
驚いた私は音が発生した方を振り向くと、そこには見知らぬ男がいた。
窓の鍵の部分を割り開けて入ってきたのだ。
「はぁ、はぁ、やっと二人だね。沙羅!!」
「……っ」
男がニヤニヤと笑っている。
身の毛もよだつほどの気持ち悪さだった。
脂汗が噴出しており、明らかにお風呂に入ってないだろう不潔さと、小太りな中年であり顔は不細工であった。
「最高だよ沙羅!下着姿になって僕のことを待ってくれてたんだね。おっぱいは大きいし、いい匂いがするし、もう最高だよ!」
男が入ってくる瞬間に私は咄嗟に、スマホをお尻の後ろに隠して、ラインをしていた萩原君に一言『たすけて』とメッセージを送った。
萩原君なら10分以内に着くだろうから私が時間稼ぎをしなければと思考した。
「だ、誰ですか?いきなり入ってきて……」
「ん?あ~僕たち会うのはサイン会だったんだけど覚えてないかな?」
「ご、ごめんなさい。覚えてないです……」
「そっか……。それにしても僕はとても運がいいと思ったよ。バイト帰りに君と会えたんだから。まさに辛い日常を頑張ったご褒美として神様が君を送れってくれたんだって」
正直男が何を言っているのかが理解は出来ないが、ここは話を長引かせる必要があると考えた。
「そうですか。さしあたり、私は髪の使い天使と言ったところですかね。ところで、バイトは何をしているんですか?」
「そうだね。君の美貌とスタイル……まさに君の身体には神が宿っていると言ってもいい。あぁ……僕のことかい?夫になるんだから、知りたいよね。ごめんごめん」
男は私の身体をねっとりと舐めるように見て話した。
「僕は木本 歩だよ。今年で48歳になるかな。高校は中退しちゃってね。家から出ないで、ずっと部屋に閉じ籠っていたんだけどインスタで君を見つけてさ。僕は身体中に激震が走ったよ。だから君のためにコンビニバイトを始めたんだ」
「そうですか……。コンビニバイトって凄く大変ですよね。覚えることも多いし!」
「本当に大変だよ。僕が臭いとかで苦情が入ったりしてさ……。沙羅、僕臭くないよね?」
男が私に近づいてきた。
正直加齢臭と不潔な匂いしかしないので、近づかなくても分かるのだが……。
私は近づいて嗅いだように演技をして、ニッコリ笑って話した。
「うん!とってもいい匂いしますよ」
「やっぱりねぇ~匂いで異性の相性分かるって言うけど僕たちはピッタリみたいだ」
「え、そうなんですか!歩さんは博識ですね!」
知らないふりをして、相手を煽てて少しでも時間を稼いだ。
「そ、そうかな。なら僕たちの初夜にシャワーはいらないかな。僕凄い汗掻いてるから不安だったけど、沙羅にはいい匂いしかしないみたいだから安心したよ!」
「え……私初めてなんですけど」
「やっぱりそうなんだね、安心したよ!僕もだから。初めて同士だね!」
正直初めてどころか、何十人ともエッチ経験あります……言わないけど。
「初めてが私の部屋でエッチするんですか?」
「そうだよ。それに凄く良い匂いするじゃないか……この匂い嗅ぐだけで滾ってきたよ」
男が私の布団を嗅ぎながら言った……もう捨てないとな。
「あぁ!!もう限界だよ、沙羅。君のせいで僕のがこんなになってるんだよ」
男がいきなり下半身のジャージを脱いで全裸になった
「す、凄く大きいです……初めて見ました」
嘘である……私は沢山見てきているので驚きがなかった。
というか腹の肉凄いから限られたことしか出来ないのではと、遂玄人思考が頭をよぎった。
我慢出来なくなった男が私の肩を掴んでベッドに押し倒そうとした。
「沙羅も我慢出来ないよね!」
「いや!気持ち悪い。離して!」
私は男に触られて肩を自分の手で振り払ったことに自分で驚いていた。
過去の辛い経験から私は男に迫られても抵抗出来ないと思っていたからだ。
「き、気持ち悪いだと。ぼくが!」
男が激昂して、私にナイフを近づけて話した。
「下着を脱げ!僕が君の身体を犯して教えてやる!」
もうダメかと思った時、玄関の扉が凄まじい勢いで何度も蹴られて吹き飛んだ。
「お待たせ!」
私の救世主が来て、今までの不安な感情は綺麗に消え去った。
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