過去の夢(白石side)
私の制服を全て脱がしてきた彼が、私に言った。
「相変わらず綺麗な顔と身体してるな。学校の男どもがヤりたがるわけだ」
「ありがとうございます」
この人は学校の先生だった。
元々信頼もしてないし、生徒からの評判も悪い男だったが、私が社会人とホテルから出てくるところを見て脅されてヤることになった。
脂ぎった顔と太った身体であり、正直言って生理的に受けつれない相手だ。
「悪い生徒だね、お仕置きだよ」
「はい。私に沢山お仕置きしてください」
私は先生の好きな言葉を返し、嬉しそうな顔で演技をする。
彼だけではない、相手が欲しがる言葉・行動を演技することが男をコントロールするために必須だと何度もヤると理解した。
先生は、私の下腹部に『彼のモノ』を突き立てた。
「他とは違うだろ?」
「はい。きもちいですよ、先生」
可愛い声を出して、先生に媚びると喜ぶのを知っていた。
身体は慣れてるから喜んでいる。
でも心が痛かった。
そのギャップに嫌気がさして、何度も夜に一人で泣いていた。
先生が満足したから、抜いた後に行為の締めなのか、私に顔を近づけた。
キスされると直感で分かり全身にぞわぞわと鳥肌が立つのが分かった。
だけど抵抗すると痛い目を見るのは私だ。
私は笑顔で迎えて先生を受け入れた。
****
目が覚めると、部屋に朝日が入っていて明るかった。
そして夢の事を思い出し、中学時代の過去の夢だと理解した。久々の悪夢で私は寝汗がぐっしょりと掻きあまりいい目覚めでなかった。
身体を起こして時計を見ると、朝の5時であった。
これから少しランニングをして、朝食を作るので忙しいのなから夢くらいいい夢見せて欲しいものだと思った。
これも多分昨夜、私は萩原君に私の過去について話したのが原因だと思った。
「久々に人に私の過去について話したからかな。嫌な事思い出しちゃったなぁ」
私は過去に様々な男達に抱かれてきた。
大物政治家、社会人、先生、学生等……だけど誰とも一緒にデートとか遊びに行ったことは無かった。
全員が私の身体を目当てで、私を使って自分が気持ちよくなることしか考えてないのだ。
「萩原君は今までの人と違うといいな……」
私は昨夜、萩原君を誘ってみたが本人が拒絶したのだ。
自分でもかなり顔が良いと思うし、今後グラビアする予定もあるくらいには胸も大きいのだ。
そんな私とヤらないで、気遣ってくれたのは初めてで、どう反応すればいいのかが分らなかった。
そして、彼に与えれくれるだろう初めての経験に少し楽しみな自分にしている自分に驚いた。
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