第7話 アソビ…?本気?

ある日、希咲と2人だけの時に、

あまりに抑えきれず、店内で作業する希咲を抱きしめてキスした…。


「きさ…入れるか入れないかはお前が決めていい。その手前までやりたい。」

「いいよ…」


―――――――――「入れていいよ?」

結月相手とは正反対に、

激しく打ち付けた。本能のまま…快楽のまま…。


――――――――――――。


「希咲…足りねぇ。もう一回…。」

「…いいよ。今のうちに…あぁっ、凄いっ…」


―――――――――――――――。


この日の夜、結月ともした。

可愛くて優しくて比較的ノーマル。

事後、結月が寝た後で希咲に電話をかけた。


―――――――――――――――。


「ごめん。こんな時間に…。

「どうしたの?」」

「寝てたよな。ごめん。」

「大丈夫…」

「…お前としたい。」

「結月は?…」

「お前みたいな扱いできない。

「そんなによかった?」

「よかった…物足りない…お前に触って欲しい…思いっ切りやりたい…。希咲…やりたい…希咲…イクっ…出る…希咲……」


僕は一方的に電話を切った。



―――――――――――――――翌日。

何も無かったようにいつも通りの毎日が始まった。

でもやっぱり抑えられなくて、隣に希咲が座ると、話しかけた。


「…希咲」

「ん?なに?」

「…いい?」

「なにが?」

「我慢できない」


僕は希咲を強引に僕の方に向かせてキスした。


「……」

「夜出したんじゃないの?」

「…希咲が欲しい」


希咲も既に僕に絡みついていた。


「…体熱い」

「もっと…希咲…触ってよ…」


――――――――――――。


「稜太。」

「ん?」

「…もう私でしょ?」

「…足りない…お前が足りない…」


―――――――――――――――

遠い記憶…。


高校生の頃、一生をかけてもいい人がいた。


四六時中側にいて、日に何度も…。



でもそれが原因で別れた。


そこから結月に出会うまで、全てがどうでもよくなっていた。



だから感覚としては『不安』しかない。


――――――――――――――――――。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る