第3話 家族

私はえのころ2歳です。




やっとまともに話ができるようになりました。




1歳まではなかなか口がうまく動かなく2歳になって普通に話せるっと思っていましたが




普通に話すと皆変な顔する。何故かと考えたが自分が小さい子供であることを忘れていた。




確かに記憶でも子供が敬語で話したりはしてない。




変に思われて当然だ。




新しい家族の事が分かってきた。




まず多分貴族ではあるが身分は低い。住んでる家が小さい。前世の私室2部屋分ぐらいの広さだが




そこに4部屋と風呂とトイレ等がある。使用人はいない。当然料理自分たちでする。




なのに風呂がある。毎日お湯に入れる。贅沢なはずだ。




家族構成は私を含めて四人。父母兄と私。名字は”尾花”で




父の名は”大地”


家に庭が欲しいから頑張って家を買ったらしい。


その分通勤時間が長くなりあまり私と遊べないと悲しそうに言っていた。




母”さくら”


桜の花は見せて貰ったが綺麗だった。しかし散るのが早いらしい。


私の顔を見て「私と同じできれいな顔」と言っていた。母はきっと散らない桜なのだろう。


そう思っておく。




兄は”緑”


自然が大好きでよく庭や公園で遊んでいる。


泥団子作って「栄養いっぱいだよ早く大きくなって一緒に遊ぼう」と言ってくれるが


そんなものは食べれません。多分栄養が欲しいのは兄の方だ。


おやつをよく奪われる。本人は気付かなかったと言ってるが手を伸ばさないと取れないはずなのに。






しかし名字が”おはな”(正確にはおばな)で庭には花が綺麗に咲いている。




名前も自然に関する感じだし植物とはなんか縁を感じる。




しかし雨の匂いを父しかわかってくれない。雨降る前に匂いするよね?




私えのころは最近あまり話さないようにしている。返事はするよ。




でも会話をすると普通に話すのが異常みたいだから。




もう少し我慢して大きくなればきっと大丈夫。




これでも話し方をかなり子供っぽくしているつもり。




生まれ変わりって普通じゃないと思うけど、父母の心配した顔は見たくない。




なんか早く成長しすぎる必要はないって言ってた。




前は早く覚えろと小さいころから勉強を強要されたのに。




勉強しないとご飯抜きとかあったな。




何もしなくてもご飯が食べれる。いや逆だご飯を食べるように言われる




体調悪い時とかは別だよ。でもできるだけ残さず食べなさいと言われる




住む場所が違うと常識が違い過ぎてわからなくなる。




知識は大切だが前世の常識は非常識にもなる。




難しいね。


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