第2話 転生の理由

「私はこの世界の管理者で名前は無い。わかりやすく言うと神みたいなものかな」




「ない様はチーズの原料ですか?」




「分かりにくいことを言うな,,,,,,名前自体が存在しない。あとカビではなく神だ。」


「君の事を見ていたが君は単純なだけで悪人ではないと思う。理由が分かれば理不尽なことはしなさそうだ」


「よかったら記憶を持ってほかの世界に行かないか?自分が何をして相手がどうおもうか知りたいだろ?」




「はい」と返事をすると


「今丁度都合のいい所がある。今すぐでもよいか?」


「お願いします」


「生まれる瞬間痛いだろうが頑張ってな」




その後すぐ異世界の母となる人の胎内に吸い込まれていった




暖かく落ち着く水の中ゆっくり数か月過ぎたころ




外に出る日が来た




狭い道を強引に通るため体中が痛かった。




無事に生まれたが音も聞きにくいし言葉も喋れない。目もよく見えない。




手が近づいてきたので指を握ったのは覚えている。




そして数日後退院。なんか馬のない馬車だから車かな?に乗り


家に帰った。が静かで速くてあまり揺れなくて驚いた




自宅に帰ると両方の祖父、祖母が来ていた。




祖母は落ち着くまで1月以上日泊りで手伝うと話していた。


その間祖父たちは嬉しそうに私をずっと見ていた。


私には兄と両親が居るみたいだ。




そして私の名前が決まった。”えのころ”犬の尻尾とかの意味があるらしい。別名猫じゃらし。犬なのか猫なのか?どちらも好きだが。




私は生まれた後会話したくて話そうとしていた。それが犬の鳴き声っぽくてゆっくりふわふわ動いていたらしい。


見た父が「子犬の尻尾みたいだ」と言ったのも関係してるみたい。




少し時間が過ぎ、そこから最初は仲の良かった兄とおやつ、玩具を巡る戦いが始まるなど全く考えてなかった。




そこで知っていく。自分の欲しいものを使われると悲しいんだと。自分の分のおやつを奪われると悔しいんだと。




多分私のやってきたものってそんなもんじゃないよね・・・。


完全に悪い令嬢だよね。




これは以後気を付けないと


”欲しいと思ってもその前に少し考えるように”しよう




もう二度とあのような事にはならないように!




意味はないかもだけどこの世界の人には優しくしよう。


それが私の心の罪滅ぼしだ。


もうあの人たちには詫びることもできないから。




でもこの時まだ2歳であった。


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