第4話 勉強

今年から保育園?とかいう学校で勉強するみたいだ。


こんな小さいころから勉強するのだからやはり貴族なのかな?


まあでも勉強と言っても絵の多い本を読んで貰ったり外で走り回ったり。


友達?みたいな人も出来た。大地 風君だ。


彼は私と同じく本が好きだ。あまり自分から動くタイプではないが


最初の出会いは私が本を読んでいたら彼が「ほんよめるの?」と


声をかけて来たこと。


それ以外特に会話したりはなかったが


彼も同じように本読んだり体動かすのも好きみたいだから仲良くなった。


彼は不思議で特にお話ししなくても近くでお互い無言で絵本読んでいても心地いい。


彼はいいのだがそれ以外は騒がしい。


物を投げてくる、本を奪われる、謎の文句を言う等


最低限の常識もないのかと思った。


しかしお互いの身分が分からないので変に言えない。


私の物を奪うなんて何考えてるんだ?と思った時思い出した。


他人の物を奪っていたのは前世の私だ。一応(強引に)貰ったと考えていたけど


そうかこういう気持ちになるんだ。


あと「うちのパパは~の会社の社長で偉いんだ」とか言ってる子もいる。


親が社長だから自分が偉い?これもか


自分も親の爵位で下の爵位の家の子に偉そうにしてたわ。


あ~周りから見たらこうなるんだ。


まあ状況が少し違いそうなんでわからない部分もあるが。


と考え気付いた”私の行動って小さい子と同じだった?”


い……一応王子妃に成るべく勉強はしてましたが。


何か処刑された理由が分かって来たかも。


将来国を支え王が不在時には王の代わりも務める王妃になるものが


保育園児じゃ話にならないわよ。


多分それもあるのだろう。でなければ他国が絡んでても死刑にはならない。


多分他に知られるのが恥と思われたんだろう。


追放なんかされたら元王子妃候補は子供みたいな人と知られてしまう


まあ今となっては分からない。私の居た侯爵家を守る為だったかもしれない。


でもどちらにしても私が原因だよね。


こうやって知るのも勉強なのかな?


とりあえず帰ったら反省と同じ過ちを繰り返さないこと。


これ大事よね。


また処刑されるのは……今の家族も大切だし。


これからは人を観察して自分が被害者ならどう思うかを考えてみよう。


保育園に来てから叩かれたりもあるが、子供に叩かれても痛いんだ。


一応上位貴族令嬢だったので人から叩かれることはほとんどなかったし。


叩いたことは有るけど。扇子という武器も持って。


反省します。もう戻れないと思うけど叩いてしまった人ごめんなさい。


今度はいい悪い事はしないように気を付けるよ。


簡単にいい子には成れないだろうし。


今度は長生きもしてみたいし

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