久しぶりに戻る
「あら、なんであたしこんなところでねているのかしら」
「ようやっと起きたみたいね。またアホなことでもやっていたんじゃないのかしら?」
「確か急に視界が明るくなって気づいたらここにいたのよ。多分炎熱と氷の大爆発エネルギーによる攻撃かと思ったのだけれども気のせいかしら」
「疲れてんじゃない?いろんな世界を回っているから」
なんか言いくるめられているような気がする。
「あらごめんなさい。自己紹介が遅れたわ。あたしの名前は朝月。なんか不思議なお姉さんとでも思って貰えば結構よ」
朝月は
「これはご丁寧にどうも。私の名前は初雪。この世界で勇者であるけど魔王とは仲がいい人だよ」
謎すぎる自己紹介を終えたあと
「あら?」
「またね朝月。瞬殺できてスカッとしたよ」
「やっぱり雪梛だったのね」
そう言って朝月は元の世界に戻されていった。
雪梛は案外前にダメージを入れられたことが悔しかったらしい。
「今回は極力干渉させない感じでいくのかしら?」
「あんまりこられても描写が大変だからね。このあとはまた人外ダンジョンかな」
「でも味気がないじゃない。何か考えるしかないわね」
雪梛はこのあとはまたダンジョンかと思ったが確かにそれではネタ切れがすぎる。
二人は考えた末になかなか変なことを思いついてしまった。
「そうだ。魔法使い編に行こうか」
「奇遇ね。私もそう思っていたのよ」
二人はそう決めて亜空間生成の準備に取り掛かった。
「今度は異世界に行くんだね。面白そうじゃん」
案外初雪も乗り気のようだ。
どうやら干渉をされるのは好まないが干渉をするのは大丈夫らしい。
雪梛は早々に亜空間を生成して初雪を連れて魔法使い編の世界に突入した。
「この間のカフェぶりねー。突然戻ってきたけどどうしたの?」
今回は自宅に飛ばされたのだが何故か
「あら、なんでここにいるのよ?もしかして空き巣かしら?」
「違うわよー。なんか街を歩いていたら突然近場に雪梛の家が出てきてびっくりして扉まで近づいてドアノブ回したらあいちゃったんだものー。でも街の人に気づかれてないから大丈夫ってことなのかしらねー」
「今度てんちょうをしばいておくわ。どうせなら静樹もどう?」
「いいわねーそれ。賛成よー」
なんか最近登場しとらんのにボコされそうなんやが⁉︎
久々にあったため香澄と話していた静樹が初雪に気づいた。
「おおー。初雪も来ていたのねー。改めて自己紹介するわ。私の名前は静樹。なんか不思議なお姉さんとでも思って貰えば結構よー」
何故か朝月と同じ自己紹介をしながら胸を張る静樹がいた。
「すごいね。まるっきり同じ自己紹介とは。私の名前は初雪。なんか加護とか呪文とかを使う人だよ」
こっちは流石に同じ事を言ったりはしないようだ。
「ところで静樹って朝月と知り合いなの?」
「そうよー。あの人は私のししょーなのよー。あのししょーは結構いい眼をしていてなんか隠された力があるのよねー」
「朝月なら私がワンパンの瞬殺したよ」
雪梛がそういうと静樹がびっくりしてから引き気味になった。
「本気のししょーを秒殺…もしかしてもう惑星すら破壊できるのかしら?」
静樹は冗談半分で一旦落ち着くために聞いた。
「そうだね…もう少しだけ練度を上げれば多分いけるかな。まあ作者の強制力で破壊は無くすけどね」
静樹は観察眼で雪梛を見て少し違和感を感じたようだ。
「確かに前よりも強そうだけれども星は破壊できそうにないわよ?それに本気のししょーならいい勝負できると思うのだけれども」
「そしたら見せてもらいなさい。なんならくらってもいいわよ。この子の現在最強の剣を」
香澄に言われて静樹は見てみてくなったのか雪梛に了承を得てから全員でいつもの草原に向かった。
草原まではそれなりのダッシュで行ったのでそれなりに見知った顔とすれ違ったが相手は気づかなかったようだ。
草原について雪梛と間合いをとった静樹は高練度のシールドを生成して準備万全のようだ。
「いつでもいいわよー。見せてちょうだい」
雪梛は少し考えたがいいのが思いつかなかったため抜刀して魔力を練りながら前と同じ詠唱をした。
決して考えるのが面倒だったのではない…と思いたい。
「世界の大半を埋めている水の粒子よ。その性質を変化させつつこの刀に集まれ。氷の粒子よ。その波長に合わせながらふたつを混ぜて凍れ。戦いの時は来た。今こそ多大なる力を使いここらを一掃して静めよ。貴方に永久なる休息を。宿れ!チェンジングアイス!」
雪梛が詠唱をおえると刀身が透き通った綺麗な氷と変化して雪梛はその刀で刺突の構えをした。
「白き一閃をその身に刻め。マイ モウティッドメンショナル ソード」
雪梛はそう言って炎熱系統魔法を刃に纏わせながら一振り振った。
シュン ドカーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!
雪梛が振った瞬間に全員の視界が真っ白に染まって静樹のシールドはもちろん地形すらも破壊させて大災害となってしまった。
雪梛以外全員ぶっ倒れていたため流石にヤバさを感じたのか時間を草原に着いた時に戻して記憶だけ継承させることとした。
雪梛はメモアプリを操作して時間を戻した。
「…は?なんで生きているのかしら?」
「静樹は時戻しをした事ないんだね。結構便利だよ。さっきのままだと街が半壊していたからね」
ちなみに雪梛がいる場所と街までの距離は10kmはあるようだ。
そして半壊なので雪梛は半径30km程の大爆発をしているようだ。
ちなみに街と言ってはいるがこの世界の有数の都市でしかも経済が一番発展している場所なため半壊した時間軸のまま世界を続けていたら崩壊ルートまっしぐらだったようだ。
「本当に世界破壊程度できそうな威力だったわね。それとこの世界は呪文が使えるのね」
先程当たり前かのようにチェンジングアイスを発動していたが以前初雪はなんか使える世界は限られているとか言っていたがどうやら魔法が浸透しているせいか発動可能らしい。
「そういえば雪梛は元々炎熱系統魔法をつかえたのかしらー?」
「そうだよ。髪色から水はいけると思っていたけどまさか刹那モードの目の色も反映されているとは思わなかったけどね」
雪梛は雪帰りをしている時は普段の目の色になっているが刹那モード時は赤く染まっているのだ。
そしてそこに気づいた雪梛が人外初級ダンジョンでやってみて使えたというわけだ。
「今回は解説というかが多めね。何か技の解説でもやるのかしら」
雪梛は少し思考を回してから答えた。
「そうだね…前に地球割りはやったちゃったからそしたらミカエルの解説でもやる?」
香澄はいいわねと言ってさっさと帰る準備をし始めた。
「なんか急に時間を戻して颯爽と帰っていくとかいう謎な状況だね」
「私もついていっていいかしらー?」
「もちろんよ。じゃあさっさと家まで来なさい」
香澄はそういうと流体無焦点で吹っ飛んでいった。
それに続いて雪梛と静樹も吹っ飛んでいって初雪だけが残されてしまった。
「あの移動は本当に謎すぎるでしょってあれ?」
初雪は文句を言いながら氷の細い道を生成しようとしたらうまくいかなかったのだ。
「呪文の効果が薄めの世界ってことか。そしたらなんでダンジョンのときと同じ火力であれできたの?」
初雪はやばいことに気づいたがすぐに思考を停止させて全力で走りだした。
「遅かったじゃない。いつもみたいに氷の道でくればよかったのに」
「まあちょっとうまくいかなかっただけだよ。待たせちゃってごめんね」
「気にしてないわよ。じゃあ雪梛の準備がそろそろ終わるから貴方も部屋に来なさい」
そうして雪梛の部屋に行きこれで全員揃ってようだ。
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