潜在的なもの
「さあなんか恒例と化している技解説コーナーをはじめようか」
「今回はミカエルの解説だね。何か質問があったらとりあえず全部終わった後でお願いね。じゃあ早速、まずはミカエルの概要というかだね。ミカエルは原初の世界で
「毎度の長文お疲れ様ね。つまり簡単にするとコンセントレムでなんか避けたりカウンターしたりするってことね」
香澄がかなり簡単に説明してくれたようだ。
「そういえばなんで雪梛はミカエルを使わないの?普段から強敵戦で使えばいいじゃん」
実際雪梛は魔王討伐編では
「だってミカエルを使ったら面白くないでしょ?」
雪梛は当たり前かのように言った。
「その発言だと貴方は大技以外全ての攻撃を避けられるように聞こえるけれども大丈夫かしらー?」
「その認識で間違いはないよ。前に言わなかったっけ?私は全ての並行世界、時間軸含めても有数の観察眼を欺くことができるって」
確かに前にそんなことを言っていたような気がする。
「それだと最高の観察眼の持ち主の朝月にすら観れないということでいいのかしら?」
香澄は答えがわかっていながら言った。
「そうだよ。そしたら見せてあげようか?脳が焼き切れないように制限をしてきていたけどフル解放の姿を」
「それは是非ともみたいわね」
ガチャ
扉が開いたかと思ったら
「ちょうどいいね。とりあえず外に出ようか。あんまり大層なことをするわけじゃないんだけどね」
飛び入りの朝月含めて全員外に出た。
「見せるだけだからね。これは私の奥の手でもあり使う時はどんな行動も常に死と隣り合わせだからね」
雪梛はそういうと抜刀して目を閉じて眼を閉じた。
「⁉︎」
その瞬間に全員がその異様な雰囲気を感じ取って思わず臨戦態勢へと移行した。
まるでそこにいるけどいないかのような雰囲気で認識をすると神々しさが感じられた。
格が違う。
全員そう思った時に雪梛は解除して納刀した。
「あ、貴方の現在状況を説明してもらえるかしら?もちろん未知の部分も含めて全てよ」
香澄は珍しく言葉を噛みつついった。
「いいよ。私の現在状況を全部教えてあげるよ。まあもとより隠すつもりはなかったんだけどね。単純に聞かれなかったから言わなかっただけだよ。それじゃあ普段の私は知っているはずだから省略させてもらうね。未知の私について話そうか。現在私は日々ものすごい速度で成長していっているように見える。しかし本当は成長しているわけではない。ただ単純に持っているスペックに適応していっているというだけだ。これについてきている香澄は正真正銘の天才かバケモノだよね。私はミカエルを完全取得することはすでに可能としているんだよ。これはミカエルに限らず観察眼や見切り、特殊剣に魔法、呪文、更にはマイゾーンシリーズもね。でもそれは私の潜在的なスペックだね。現在ではその力を数十秒は出せるかもって感じなんだよ。これをもし習得するときが来たら私と香澄は正真正銘全並行世界、時間軸の覇者を名乗れるだろうね。ちなみに何故香澄もなのかというとそういう未来になる可能性が高いからだね。私についてきて常に置いてかれずにそれどころか殺せるレベルまで到達することができる。まさしく最高の相棒だと思わない?」
かなり壮大な話だが香澄は聞きながら即座に理解できたようだ。
「なるほどね。つまり私と雪梛は最高で最強ということでいいのかしら?」
「そういうことだよ。これからもよろしくね二銃分析…いやこれからは分析の名を渡そうかな」
「ふふ、面白いわね。必ず貴方を超えてみせるわ」
「楽しみにしているよ。分析の香澄」
二人に突っ走られて三人は置いていかれていたが気を取り直して朝月と静樹は雪梛たちからダンジョンや呪文、魔王について話を聞いてとりあえずこの日はおわった。
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