第14話

家が近所だし同じサッカー部ということで、なんとなく毎朝一緒に登校してるあたしと怜佑。


そして、今朝もまた、いつものように並んで朝練に向かいだしたんだけど……。




『お前、今日なんか顔赤ない?』


『ひぇっ!?』


『目も泳いどるし、熱でもあるん──』


『だ、大丈夫だよ!』




……とまぁ、こんなかんじで。



〝告白〟を意識した途端、


緊張でまともに顔は見れないわ、どもってうまく喋れないわ、心臓がうるさくて堪らないわ。



その様子は、自分でもわかるくらいに挙動不審。



こんなんで本当に告白できるのかな……。



そうやって、心が不安で満ちはじめてゆく最中さなか



あたしはさらに、自ら追い討ちをかけるようなある事実に気づいてしまったんだ。

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