確認

第13話




「はぁ……」



朝早くの教室にポツリ、そんな哀愁漂う1つのが響いた。


響いた、といっても、話し声で賑わうこの空間。


きっとそれは、誰の耳にも届いてないだろうけど。



……ところで、何であたしが溜め息なんかついてたかって?


それはその、昨日の〝あれ〟ですよ。



『あたし……っ、怜佑に告白する!!』



そうそう、これこれ。


そうやって昨日の夜、一大決心したあたし。


部屋で一人、何の恥ずかしげもなくガッツポーズを決めこんでたっけ。



はは、懐かしい。



だけど今朝、それがグラリ一変してしまったんだ。

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