第69話 伯爵と交渉!
ブロフリア伯爵と、ハルゲン少佐、そして俺の三者会談、勿論後ろにはアーチとキッドが控えている。
「お久しぶりです伯爵、元気でしたか」
「あゝ元気だよ、ただ君の食べさせてくれた料理の味が忘れられなくて困っているよ! 商業ギルドが何かを知っているんだけど、君は知っているかい?」
あゝあの置いてきた商品達だね、まあ知らない事に今はしておこう。
「さあ、なんのことですかね、私は記憶にありませんけどね!」
「まあ此処は戦後の交渉の場だ、食べ物の話は無しで行こう、それで少佐その話しで良いんだな、君たちは裏切って彼の下に着くと言うことで」
「伯爵、さっき説明した通りに俺は彼に助けられた、そしてこの砦も取り返してもらった。
後は彼と御国の話しでしょう、ただ彼の背後にはベリールール王国が付きましたから、彼と戦うのであればもれなくベリールール王国が付いてきますからね」
少佐は伯爵に忠告してくれる、ありがたい。
「ならば緩衝地帯が動くけどベリールール王国は大丈夫なのだろうか?
皇太子の印ではダメだと思うけどな」
「今王様の印を貰いに皇太子にお願いしてます、5日前に帰りましたので、10日もすれば帰ってきますよ」
「あのわがまま皇太子がここにまた来る?」
「えぇ食料持ってくる事になってます、取引を始めるんですから!」
「食料と取引、あの調味料を出すのかベリールールに!」
やっぱり、調味料が有るのを知っているんだ。
「まだ胡椒しか味わった事がないが、俺は街の商業ギルドの金庫にある調味料を見せてもらっている、絶対あの胡椒だよな……君の名前はマサシだけど名称は王か?」
まだ決めていません〜、だって突然なんですので。
「まだ確定してませんよね、ボロンクリフ王国がここをどうするかと?」
俺は伯爵に本心を聞く。
「今更かよ、お前の後ろは皇太子といえベリールールが付いたんだ!そこと敵対は直ぐに出来ないだろう我が国だってな。
恐らくはそのまま承認だ、国境を策定しないでな!今回欲を欠いて砦を作った結果がこれだよ!
離れた所を管理するには我が国はあまりにも人が居ない、なら友好的な隣国があったほうが良いと思っている、ベリールール王国よりは未知の君の国の方が良いと俺は思っているぞ。
おそらくは君が作って置いてる四角い家たちの所までは君の領土と私は思う、もしベリールールの王の書類が来たらまず私に見せなさい、その後に王に報告して、もう一度私もここに来よう、そして君の料理を食べさせてもらう、招待だな! 疲れた俺へのね」
言いたい事を言って伯爵は帰っていった。
早くベリールール王国の書類を持って俺の街に来いと!
商業ギルドの金庫を解放しろと言ってね!
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