第68話 戦闘終了!
砦に入ると、みんな手を上げている。
「殺さないでくれ、降伏しているんだ」
武器は床に落ちて、兜や鎧も脱いでいる。
「ご主人来たんですか、今武装解除させてます、もうしばらくお待ちください」
何処かの壊れた放送局かよ。
そして階段を上がって5階に着くと、キッド達がいる。
「早いお付きで、今交渉してます」
「交渉って?」
「此処ら一帯の所有権です、マサシ様名義です」
「そんな交渉可能なの?」
奥を見ると立派な服を着ている人。
「どうやらベリールールの王族みたいです、箔を付けるためにここを足場に、国境を超えて進軍予定で、ボロンクリフ王国をある程度進軍して、自分達に良い条件で停戦をするみたいでした、誤算は我々が此処に来たことです」
第三者が参加して、焦ったんだね。
「これでどうだ命だけは助けろ」
「あなたは負けたんですよ、口の聞き方を気をつけて下さい!あゝマサシ様丁度良かったです、この辺一体はマサシ様の物です!」
この辺一帯て?
「どんな交渉したの?」
「ハイ敵の国境を20km下がらせまして、ボロンクリフも、20km下がらせて、間をマサシ様の管理地にします、ベリールール王国皇太子が証人ですから安心してください、それと賠償金は金貨一万枚でここに書きましたので、これから彼方の兵士に持って行かせて、金貨と引き換えに皇太子を渡す予定です、勿論ボロンクリフにも私の部下が書状を書いて持っていきます、恐らく承認される筈です」
もし両国が兵隊連れて来たらどうしようね。
そして両国に使者の兵士を派遣、返事を待つ俺達、
死体は燃やしてもらい、怪我した者を治して、みんな捕虜にする。
なんなら奴隷にすると言うと、みんな承諾する、あんな豪火で死ぬのは嫌だとさ。
そして待つこと10日。
俺の塩胡椒で皇太子は料理の虜になって、2度とここには戦争を仕掛けないと誓いなんならボロンクリフが来ても後ろ盾になってくれるとも言ってきた。
やはり食べ物は偉大だね!
そして捕虜さん達は、色々と手伝ってくれる、砦を直したり、畑や道を作ってくれたり、俺は四角い家を作ってみんなに分け与える、それと水の確保に池を作り、なるべくトイレは汲み取って、枯れ葉と混ぜて肥料にする。
そして15日目、ベリールール王国から兵隊と使者がやってくる。
皇太子を解放せよと、言ったら皇太子自ら槍を持ってその使者と対峙した。
結局は金貨を置いて行き、皇太子は「又遊びにくるね」と言って帰っていった。
兵士は解放したけど、みんな女房とか子供を連れてきていいかと聞かれて、許可したけど、あの国を出られるのかなー?
そしてさらに5日後、今度はボロンクリフの使者が来た。
今度は少佐が対応、俺と口合わせした事を言って、その後にベリールールの皇太子の書類を見せて、ここいら一帯は俺の物だと宣言する少佐、
ただ使者は見たことがある、誰だ?
「やはり君か、あのうまい料理を作る御仁、君なら国ぐらい動かすかな!」
あゝあの時の男の人確かブロフリア伯爵だったっけ!
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