第59話 薪も商品です!

鴨がネギを背負ってくるじゃ無いけど、布が欲しい俺達の前に布を持った商人が現れた。


エイミーさんは元商人の妻、なんと会計もやっていて交渉もお手のもののようだ。

俺の前では疲労困憊の商人夫婦がいる。


馬車に行って商品を手に取り見たり説明を受けたりしているエイミーさん、俺も営業だったけど、それよりも交渉力が上だ!


そして、机の上で木片に数字を書いて交渉している。


戻る費用とか、空だから馬の飼い葉がとか、布と違う所で交渉ってなんだろう。


そしてついに交渉が纏まったみたいだ。


「聞きますけど、金貨15枚ご主人様持っていますよね?」

「あゝあるよ、15枚で良いの?」

「はい有ればよろしくお願いします」

俺はマジックバックから袋を取り出す。


「これ30枚入っているから交渉にどうぞ」

持っている有金全てだ、カードに65枚金貨が入っているけどね。


そして幌馬車の荷物が俺達のものとなり、皆んなで馬車から俺の寝室に詰め込む。

倉庫を後で作ろう。


「では次です、此処に薪がありますけど、何処かに卸す所はありますか?」

「薪ですか、これからは何処でも需要は有りますね」

そしてエイミーは考える、俺はちんぷんかんぷん?


「なら馬車に、薪を積んで売って来て下さい、それなりの金額にはなりますよね」

「あゝ確実に売れるけど、商品を見たいな」

商人さんは商品の確認をしたいと言ったので裏の倉庫にご案内!


昨日のうちに枝で敷布団を作っている時に、薪も乾燥させて作って置いた。

新たな倉庫もね、だってこれから一杯使うって言われたからね!


「素晴らしい、皆んな乾燥している、これならすぐに売り切れるはず!」

商人さんは手に取り、薪を見ている。


そしてまた飲食店のテーブルで交渉。


「1巻、銀貨一枚でどうですか?」

「良いんですかその値段で!」

「ええ、その代わりもう一度此処に来てください、欲しい物は……何か有りますご主人様?」

突然言われても困るよエイミー!積み終わるまで待って貰う。


馬車までの積み込みは男達がやってくれる、商人の女性が数を数えている。


「お茶どうぞ」

商人さんに、お茶を勧めてお子さんにはクッキーを3枚を出す。


皆んな注目している、だってお前達出せば全部食べるじゃ無いかよ!


「お菓子ありがとうございます、それで何か欲しい物は?」

商人の女の人が聞いてくる。


武器は俺が作れるし、塩も俺が。

布は今買ったから皿やナイフホーク、壺に……!

「あゝガラス瓶をお願いします、標準の物を沢山です」

「そうですね薪を売った街に有れば、銀貨3枚で、輸送費込みで!」

確か標準便は銀貨1枚のはずなんだけど?


「それってたか「ストップ交渉は私ですよご主人様」

エイミーに止められる、何故かな?


「輸送費を含めた値段ですね、ならば此処にキチンと届いた数で計算でいいですか?」

「はい余計持って来て、確実にお届けします」

エイミーが値切らないで交渉終わり何故なんだ?


「不思議そうな顔ですね、ご主人様!今言った通り、ここまで完成品を届ける契約です、割れが有れば彼方持ちで、うちに損害は有りませんから!」

ガラスが割れるリスクはあるからあっち持ちね、なら良いかな。


そして薪が積み終わり、合計300巻、金貨3枚となった。


そして商人は帰って行く、また来てくれよ〜!












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