第57話 風呂と血抜き肉!

夕方には、冒険者達が帰って来た、かなりの物を刈って来たようだ。


「俺達の獲物は、オーク2匹だ!」

「俺達はビックボア3匹だ!」

どちらもすごいね、俺なら一角兎5匹だと胸を張るのに!


「それで血抜きはどうした?」

「「?」」

マーチさんがカーターとキッドに言う。


「お前達血の付いた肉をみんなに食べさせるのか!ご主人様が言っただろう、血を抜けって!」

ウサギを食べさす時に美味いと言われたので血抜きの必要性を教えてあげた。


「少し先の、川で血抜きして明日引き取りに行くと出発前に教えただろう。

勝負よりもご主人様の話を聞かない時点で失格だ!」

両組とも膝をつく、そしてまた川に戻って、沈めて来たようだ。


そして俺は残り少ないウサギを出す、解体よろしくね。


「しかしこのウサギは血抜きが完璧ですね、コツはあるんですか?」

「あゝ俺しか出来ない方法でやるとうまく行くんだ」

首を刎ねて、少し圧縮してあげると、綺麗に血が流れる。


「やはりかなり高等な技術なんですね」

「だって美味しいもん」

「そうだよご主人様の作る物はなんでも美味しいんだよ」

子供達に、デザートにクッキーをあげよう。


「子供達だけずるいです、私たちにも下さい」

女性陣が抗議してくる。


「あゝ食べて良いよ、1人2枚ね、足らなかったらごめん」

2、3枚残ったのを、割ってまで分ける女性陣、凄い。


「それではこの後はもお一度風呂に入ります、人数が多いので、なるべく早く一塊で入って下さい。それとこの石鹸は、あたまの髪も洗えますからね」

その言葉を聞いた女性陣は、更にニコニコ。


「ただ痒くなったり、赤くなった人は使用中止です、何かの成分に反応して出てくる物ですから」

無添加だけど念の為に忠告しておく。


最初は俺1人で入ろうと思ったけど、アーチとイアンを伴い入る、何故なら奥さん達に使い方を教えて、女性陣に教えて貰うためだ。


俺が教えるとセクハラどころか、事件になってしまう。


「なんだ、私たちはご主人様と入っても良いのに」

「そうよ小さい子供と入る物と変わらない物」

「入りますご主人様?」

虎獣人が誘って来たけどお断り、俺はその内に身長が伸びるんだい!


そして今一通りお風呂に入るけど、洋服の着替えが無いのでみんな同じ物を着る。

絶対にどうにかして、下着と洋服を手に入れようと思う俺です。


翌朝は、朝食の後に、冒険者達は昨日の獲物を取ってくる、その時に、内臓は捨てて来るように指示する。


頭も捨てるように言っておく、あれも見たくも食べたくも無いからね!

そしてお昼頃解体が終わって、肉と毛皮とその他の素材が此処に来る。

なんでオークのキ◯タ◯が壺にあるんだ?!


「滋養強壮で上の方々に評判です、腐る前に取引出来たら良いですね」

しれーと言うなよキャサリン、女の子だろう。


そして肉を串焼きにして、塩で食べてみる。

「最初オークは油が乗っている、後のボアは赤身肉だな」

「やはり血を抜くと違いますね!」

「あゝご主人様の言う通りだ」

皆んなで仲良く串焼きを食べていると、馬車が近づいて来る、幌馬車だ。


「良い匂いですね、ここって飯食えるんですか?」

どうやらお客さんらしい、すぐにアーマーとイレーネが話してテーブルに案内する。


「串焼きに、焼き団子、飲み物はお茶です、3人分お願いします」

アーマーが言うと、オリーブが焼きに入る、馬車から女の人と子供が降りて来る。


どうやら親子3人で商い中みたいだね。


















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