第56話 仕事を分ける!
さて午後は、狩に行く組と此処で建物を増やす組に分ける、薬草を取りに行く子供達には、女の冒険者がついて行く。
「では行ってきます、イノシシは絶対とってきます」
鬼族のキッドが言うと人族のカーターも言ってくる。
「俺達はオークだ、豚肉を持ってくるので大きな鍋を用意しといてください」
イノシシ鍋か豚鍋ね、鍋は土魔法で作っておこう。
そして残った者で、家の配置を考える。
「俺の店はあくまで外に発信して、商売をする物だ、まず売っているのは団子だ!
そして売れ残ったら、串を外して平にし、天火干し、さらに醤油を塗って焼くを3回繰り返してくれ」
残った女性陣に団子と煎餅の作り方を教える。
「この粒があの甘い食べ物なんですね」
「ご飯は確かに甘いよ」
「これを石臼で粉にして練った方が、もっと粒が無くすっきりしそうです」
おっともう改良案が出てきた。
「後で石臼作るよ、今は炊いた米をサジで潰して丸めて湯どうししてくれ」
これで女性陣に仕事を降り終わる。
「じゃあ家を建てて行く、家族夫婦は同じ家でいいかな?」
「はい大丈夫だと思います、ただ冒険者達の組はどうなるんでしょう?」
「まあ余計作っておいて、要らなければ壊せば良いだろう」
そして、二部屋綴りの家を10軒建てておく。
それとトイレ事情を確認、後で穴を掘ってもらって四方を囲う様にしておく。
「手前は食堂で奥が寝室、土魔法でベットを作っておくけど、布団は無いので、彼らが何かを狩ってから、その毛皮をどうにかしようね」
流石にすぐには全てを逸れえられない、何か良い手は無いかな?
俺が目を付けたのは先ほど倒した木の数々。
よしこの枝と葉っぱを圧縮して、敷布団の形に。
あまり固くせず、適度に柔らかくしておく。
「これ店の前のテントと同じ作りのもの、布代わりに土のベットの上に並べてください」
敷布団はどうにかなった、あとは掛け布団だ!さてまた考える。
今度は枯れて落ちた葉っぱを圧縮したけど壊れてしまう、強度を上げると固くて体にフィットしない。
「ご主人様、もし寒ければ薪を支給して下さい、それで一晩位はどうにかなります。
此処に来るまでは檻の中で皆んなで固まってましたからね」
「そうですよ、結構子供は暖かいんです」
「まあ大変なのは冒険者の奴らだなどう組分けするのか?」
大人の男達は笑っているけど、帰ってきたら聞いてみよう。
そして竈門を作って寒かったら火を焚いてくれと言っておく、その時は鍋に水を入れて沸かさないとな。
俺の小声に反応する皆んな
「鍋で湯を沸かさないとな何かあるんですか?」
「酸欠だ、空気の中の成分が変わって知らぬ間に死んでいる」
男達は驚く。
「でも窓も扉も無い、家でもですか?」
そうだよね、サッシで固めた高気密住宅じゃ無いから平気か!
「ええと訂正します、寒かったらガンガン焚いて温まって下さい」
俺は心で大いに笑った、此処は異世界、地球の常識は通じない!
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