第55話 無法者の開拓!

なんだかんだとみんな昼飯を食べながら、和気藹々いい事だ!


「ご主人様は此処を、どの様に開拓していくんですか?」

エイミーが(元商人)聞いてくる、この人の元旦那は犬の獣人だった。


「どうするって、此処に勝手に家を建てて住もうと思っているんだ、

まだどうしようとか思って無いよ」

「「「「「えー〜」」」」」

全員が、ビックリしている、だって俺の土地じゃ無いもん。


「どうしたの皆んなでビックリして?」

代表でイアンが聞いてくる。


「普通は王族とか領主とかに、領地を頂いて、お金を援助してもらうものなんですよ! 勝手に開発すると兵を向けられたり、商人が来るのを邪魔されたりして中々領地開発は進まないものなんです」

「本当に、見つかったらどうするんですか」

今度はアーマーが言ってくる。


「大丈夫だ俺が全て対峙する」

アーチが言うと。

「あなた黙って、体が治っても死んだら終わりなのよ!」


「これって貧乏くじなの兄じゃ?」

「大丈夫だ、我らのマサシ様だ!」

鬼族のキャサリンとキッドが言ってくる。


「そうだよ、私も親族が来たら此処に住ましてもらうんだ!」

「そうだねお姉ちゃん、お父さんとお母さんがくればどうにかなるよ」

「そうだよ、手紙でも出して呼んでこようよ」

虎獣人は呑気だね。


「まあ聞いてくれ、あの奴隷商が言うのには、此処はベリールール王国に近いので、見回りは中々来ないし、大丈夫じゃ無いかと! ただ商売は少し厳しいけどね」

俺は奴隷商を信じて、商人が来る事を願う。


「そうだよ、それよりも魔物でも狩って素材を集めといて商人が来た時に売ればどうにかなるよ」

「あゝ、ベリールールに行きたくは無いけど、ボロンクリフなら自由に動けるからな」

元冒険者のウィリアムと、元商人のエイミーが言ってくる。


「ならご主人様に許可をもらって、この後一狩り行きますか?」

「そうね、半分は此処の守りで、残りで肉を刈りに行きましょう、ご主人様に貰った武器の耐久を知りたいからさ」

カーターとカーラが言ってくる、俺は許可を出す。


「ご主人様は逃亡が怖く無いのか、何人か普通人質で相方を残すものだよ!」

「本当に信じしすぎです、少しは疑ってください!」

オリビアとオリーブに注意されちゃった。


「まあ好きにして、だって君たち俺の食事の対価だよ、1日食わなかっただけの事だね」

みんな、呆れて笑っている。


「確かに、あの奴隷商人は食事で私達を売ったみたいだけど、あのご飯を食べたらいくら払って言われても金額が出て来ないよ、だって持っている調味料凄すぎるもの」

そう言ってもらえると、きっと前世の日本人は喜ぶと思うよ。


ならと、俺は石鹸を出す。


「さっき風呂に入った時は湯だけだけど、今度はみんなこれで綺麗にしてくれ、此処は食事所、衛生管理には気をつけるからね!」

俺が石鹸を出すと女性陣は目を見開いて見ている、さらに獣人達は匂いまで嗅いている!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る