第36話 宿と売り物!

国境の塔を背後に、ボロンクリフ王国に入国、ついに異世界2カ国目だ!


そして道を歩いて行くと、まずは国境の街が見えてくる。

入国する際に言われた、国境の街ブロフリアだ。


また列に並んで門番に証明書を見せる。

「あゝ、大丈夫だ、国境から来たならそのまま入国していいぞ、あっちで確認しているからな、入れなければあっちで止められている、この道を歩いて来たなら入ってよし!」


無事に入国できた、さて宿を決めてから街を見て回ろう。

まずは無難に、出店で物を買い情報収集。


焼き串屋さんで買って食べてみる、ボアねどっちかな?

「おいちゃん一本ちょうだい、いくらかな」

「銅貨2枚安いだろう」

恐らく蛇のボアだね、しかし食べなければいけない。


「それでおいちゃん、風呂のある宿ってあるのかな?」

「ここいらは無いけど、奥の方に高級な宿がある、そこで聞いてみてくれ」

奥に高い宿があるけど、泊まった事がないので分からないか!仕方ない奥に行ってみよう。


途中で、冒険者ギルドも商業ギルドも発見、残るギルドも恐らく近場に集まっているはず。


そして奥に3軒の宿を発見、まあ綺麗な建物だ、でも目的は風呂だもんね。


まずは1軒目、女性支配人さんだけど俺の格好で門前払い、どんな格好なら対応してくれるのかー。


2軒目、男の支配人、ここも門前払いですぐ退場。


3軒目、女の支配人さんでしたが話を聞いてくれて、この街に風呂がない事が判明、あるのは各ギルドマスターや大商人達富裕層と、それとこの街の領主代行さんだってさ。


教えてくれたので、金貨一枚一泊を5枚払って5泊部屋をとってもらう、かなり高いけど、安定の宿が欲しかった。


食事は朝だけ、夜は予約制で、まだ受け付けてくれたので予約して外に出る。

今度は各ギルドを回る事にする、ただ冒険者ギルドは後回し。


商業ギルドに入って、受付に行く。

「いらっしゃいませ、本日は依頼ですか、もしかして登録ですか?」


カードを見せるととりあえず登録している事は認めてもらった。


「ただ初心者ですと、脱会になるのが半年です、早いところ何かを売るなり買うなりして税金を払った方がいいですよ、入会金が無くなって再登録になりますからね」

それは知らなかった、ただ俺が出すのは高額商品すぐにランクが上がって目をつけられてしまう、ウーン困ったね。


何が売るか?

塩と砂糖、白すぎる✖️。

醤油、この世界に今の所は無さそうで✖️。

ハチミツ、取れなすぎで高額✖️。

酒、アルコール度が高すぎて✖️。

石鹸、香りと泡立ちで✖️。


残りは胡椒だけど、これも確かこの世界の物は金貨10枚、俺のは10倍で100枚だったっけ、ならこれを少量にして売りますか?


俺は一度ギルドを出て、路地裏で袋に半分くらい入れてまた商業ギルドに戻る。

さあこの胡椒を買ってくれよ!






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