第35話 さらばキルホルゾ王国!

全くテンプレ展開は必要ないよと女神様に訴える! 心の中でね。


流石に一晩中移動は疲れるので、小屋を作って寝る事にする。

明かりの取れる小穴を天井付近に空けといて、土のベットの上にウサギの毛皮と敷いて掛け布団は羽根布団をして包まる、一応は着替えをした。


「風呂が欲しいね、どうにかして持っていける様に何かで作ろう」

俺は考えながら寝てしまった様だ。


翌日は何故か雨が降っていたので、もう一晩ここで泊まる事となる。


初級でレベル1でも、連続で使えればこんなに便利な事は無い。

米を炊いて、塩か醤油でおむすびを作るしか無いけど、ご飯はどうにか食べられる。


今度は何かを買っておこう、何処かに寄った時の目標だね。


そして、もう一つの目標は風呂!まず土で形を作ったけど、持ち運びは出来ないので諦める、もう一つ考えたのは、圧縮で布なり葉っぱなりを固めて、四方を土の棒で高くして止めて、真ん中に湯を張る物を作る。


ただ、葉によるけど、お湯が何故か濁る事になった、やはり布で作るしか無いのかな?


ただ今の所それ程多く持っていないので、適当に土で作って移動の度に壊す事にした。

余り圧縮しなければ一晩は持つ事が分かったからだ。


翌日は快晴、呼べて取り壊して瓦礫と化す、土までには戻せない様だ。

その内に風化するよねと考えて出発。


次こそは、何かを手に入れ肉を食べるぞ!と心に誓う。


移動途中だけど、森の中は木陰で寒い、やはり冬が近づいたと思われる。

暖かい方に行くか、それともこのまま進むか?地図も欲しくなる。

色々とありすぎて困るね、今度大きな街に行ったら何処かで調べて購入したいな。


そしてたまたま森を抜けた先に道を発見、さてどっちに行こう。

右か左か?


勘で右に行く、今回は道を外れない様に歩く事にする。

先に街でもあれば良いんだけどね。


少し歩くと、石垣と塔が見える。


街に着いたかと思うと、どうやら国境の砦みたいだ、何人かが列を作って検問されている。


俺も列に並んで順番が来る、どうやらキルホルゾ王国の出国出口みたいだね。


「身分証を出してくれるか?」

門の兵士さんに言われて、冒険者ギルド証を出す。


「確認した、この先はボロンクリフ王国だ、この道なりに行けば相手国の国境入国口になるから、そこでまた身分証を見せる様にな!」

無事に出国出来るみたいだ。


そして門の中を通ると草原、その中の道を進めば相手国の国境入り口の塔に着く。

また身分証を提出。


「フム確認した、この国で悪さをするなよ、では入れ」

無事に国境を抜けて、ボロンクリフ王国へと入国する。


さて今度こそ、洋服とおかずと、冬が来るなら住処も考えないとね!










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