第33話 冒険者ギルド!
助けた女性の村には日が暮れてから到着。
最初の街の冒険者ギルドで発行した身分証を見せて俺も入らせてもらう。
「ようこそ我が村ホテイソン
ホテイソン村ねホテイソンソン違うかホテイムラムラかね、プププ。
「何かおかしいの?まあ良いわよ、それじゃあ私の家に行く前に冒険者ギルドで先程の物を売っちゃいましょうね」
さっきのオークねOKです、後は宿を確保しないと。
また彼女について行き、冒険者ギルドに到着。
中には冒険者らしき人が何人かエールを飲んでいるけど、絡まれる事なく受付に。
「こんばんは先生、今日はどの様なご用事で?」
薬師の女性は先生なの?
「さっき森の少し奥で、薬草の採取をしていたらオークに出会ったのよ!まさか森にオークがいたなんてね、冒険者ギルドはちゃんと仕事しているのかしらね!」
オークが現れたと知って、受付嬢は驚いている。
「それでお怪我はないのですか?」
「ここの彼が助けてくれたのよ」
カウンターから頭を出している俺を見て受付嬢は。
「ご冗談を、この子供がオークを倒すって、オークは死に損ないだったんですか?
それを先生が倒したと!」
背の小さい俺を馬鹿にするなよ受付嬢さん!
「彼は恩人だ馬鹿にするな!」
「はい、すいません」
薬師さんは俺の代わりに怒ってくれて、受付嬢は頭を下げる。
俺はギルドのカードを出す。
「カード確認しましたけどランクはEですよね、薬草採取の助手のまた前の入門者ですよね、仕事を受けた形跡は無いんですけど?」
俺のカードを確認する受付嬢、前の村では報酬の布団でランク報酬を相殺したっけ!
ついでにその前の街の分からない報酬や何かを、全て消してもらってる。
「いいからそのカードに報酬を振り込んでくれ、死骸はどこに出すんだ?」
「あゝ今案内します」
カードを見ながら首を捻り、奥の解体小屋に行く。
「ハンスさん、新たな解体依頼です、オークだそうですよ」
扉の奥から男性が出てきた。
「オークか大物だな、中に入ってくれ」
横の扉を開けて中に入ると、いろいろな素材が目に入ってくる。
吐きそうなんですけど!
「この床に置いてくれるか」
俺は手足と頭を置いてすぐに外に出る。
「ハーハー、空気が美味しい」
俺を見ていた3人。
「大丈夫かアイツ?」
外に走って出た俺を気遣う解体師さん。
「どうやら解体出来んらしい、まだ初心者だ、それと本体な」
薬師の女性はオークの体を出す。
「なんで分けて持ってきたんだ?」
解体師のハンスさんは薬師さんに尋ねる。
「私に寄越すと言うので、半々で分けた事にした、ただ彼は命の恩人だ!
全ての報酬は、彼のカードに振り込んで置いてくれるか、それと2日分の肉を分けて貰いたい、彼に食事でもご馳走しようと思うのでね」
薬師さんは全額を俺に寄越すみたいだ。
「本当に彼が退治したんですね、それとオークの発生場所が問題です、至急ギルマスに報告しないと、ハンスさん査定お願いします、先生は戻ってテーブルで彼とお待ちください」
受付嬢は外に出て俺をチラ見してギルド内に走って行く。
薬師さんも出てきた。
「大丈夫か、顔が少し暗いけど?」
「大丈夫です、それで話は付きましたか?」
「あゝ、今査定してもらっている、酒場のテーブルで待つ事にしようか」
2人で中に戻り酒場のテーブルで座って待つ。
「今肉を少し分けてもらっている、お礼に食事を招待しよう!食べていってくれ」
夕飯をご馳走してくれるんですね、ありがとうございます。
「なら俺は宿を見つけてきます、ここに戻れば良いですか?」
「宿なら私の家に部屋があるから泊まっていけ、一宿一飯助けたお礼に君を一晩泊めても大丈夫だろう」
よかった宿が決まれば、安心だ!知らない街だしね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます