第30話 風呂改造!

お風呂は楽しい、そして洗濯までしてしまう。


この凸凹は木綿とかの洗濯にはいいけど、絹とかだとボロボロになるな何かいい方法はないかな。


想像魔法でかんなを唱えるけど石はやはり削れない。

砥石といし研磨けんまするしかないとかな?……そうだ試してみよう!


俺は10本の指をなるべく出ている部分に当てる。

「縮小」

出ている部分が凹んでいる所と同じ位になったら手をすぐ離した。

触ってみると、だいぶ平になっている。


よしこのまま少しずつ、出ている所を縮小して平にしてあげよう。


そしてできました、滑ってもお尻を擦り剥かないある程度平面な石風呂が!

ついでに水魔法の想像でジェット機能を唱えて下の方を穴掘り、排水口を作りました。これもレベル1なので小さい穴を何個も開けて完成した。


栓は土魔法で見事にピッタンコ!

後は洗い流してから、着替えて宿に行こうっと!


「あの子まだお風呂なのかな?」

「そうね遅いわね、貴女見て来てくれる」

「お母様こそどうぞ、私は殿方のお風呂姿に興味ありませんよ!」

「まあ殿方って、あの子は子供じゃないの!いいから見て来て倒れていたら困るからね」

「もう」

仕方無しに親に言われて外に出た娘は、風呂小屋まで来て外から中に声をかける。

「生きてますか?」


娘は外で声をかけるけど返事はない。

「入りますよ、お兄さん」

今度は風呂小屋の中に入る。


「あゝいない、帰ったんだお風呂に血糊はついているかな、付いていると掃除が……何この滑らかさ、それに下に木の蓋?」

下を見ると穴がある。


「これって壊したの?何を人の家のお風呂を壊してるのよあの男は!」

慌てて母に報告に行く娘。


「お母様大変です、お風呂に穴を開けてあの男は逃げました!」

言い方が悪い娘、その言葉を聞いて慌てて風呂小屋に行く母親!


「何処に穴を開けたのよ!このお風呂は偶々たまたま裏を掘って出て来た貴重な物なの!穴なんて空いたら、水漏れで使えなくなるのに!」


そして中を見た母親は、栓で塞がれた所を確認する。


「栓で隠した!……これって排水穴なの、それに石釜がなめらかよ!」

「そうです穴を開けて、なめらかでは入る時にすべるので困ってしまいますよね!そうだお父さんに報告してくる!」

慌てて娘は外に出て行く。


「待ちなさい貴女は! よく見なさいよ、ここの土の蓋を外せば……言ってしまったわね」

何より凄いのは、旦那が石ノミである程度凸凹をなくした石風呂を更に滑らかにした腕、

そして排水の穴あけ、誰にも出来なかったことをやる彼は……やっぱり婿に欲しいわね!


母親の思惑は娘の父親への報告で、全て無くなる!













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