第28話 油断!
少しして、窓の外を見てみると黒い狼は何処にもいない!少し困った。
「オヤジさん、下の扉は閉めてありますよね?」
「下って入り口か?閉めてないよ、伝令がギルドに来てから俺に連絡が来てさ、それでお前さんを起こしたからな」
もしアイツが賢かったら、此処に来るな!
「はいこれを持って、もし狼が来たら戦って下さいね」
俺はマジックバックから黒い棒を出す、それを2本オヤジさんに渡す。
そして俺の分は女神様より頂いた短剣だ!
「では行きますよ、棒はかなり硬いので殴るだけで骨ぐらいは砕けますから、思い切り叩いて下さい」
俺はドアを開けて前方を確認、あいつらはいない。
俺の部屋は最奥なので、前方だけの警戒でいい。
そしてゆっくり静かに前方の階段を目指す、探索魔法に3匹の赤い反応。
「下に恐らくは3頭います、行きますけど良いですか?」
「あゝ、大丈夫だ!俺も元冒険者だ」
そしてゆっくりと階段に進み下を見る、俺の朝食を食べている。
くそ〜お前達が来なかったら俺の物なのに!
そしてレベル1でも、身体強化と剣技1を発動してみる。
恐らくは1・2分の強化に剣技だろう。
俺はすぐに階段上から、アイツらに言ってやる。
「俺の朝飯返せ〜〜〜」
すると気づいた狼が1列に並んて階段を駆け上がってくる、そこに向かって俺は上から短剣を振る。
狼達は避ける間も無く真っ二つ裂けてしまった。
恥ずかしながら俺は吐いてしまった、やはり内臓は見たくなかった。
絶対に解体はしないぞ!と心に違う。
「おい大丈夫か、掃除が大変だけどな!ありがとう」
そしてオヤジは下に行く、外の様子を見に行くみたいだ。
オヤジが出た後に、キャンだかギャンだか狼の声が聞こえたけど、オヤジさんが息の根を止めたみたいだよ。
寝起きの運動は答えるね、もう一度寝たいけどこれは井戸で体を洗ってこよう。
そして気持ち悪い階段を降りて井戸のある裏庭に行く。
「全く顔さえ洗ってないのに戦闘なんて思っても無かったよ!」
その油断が、危うく命を無くす所だった。
上から黒い影が覆い被さる瞬間俺は咄嗟に、短槍を両手に持ち腰を屈める。
すると、両方の槍先に重みと振動を感じる、頭に温かい液体を被り上をみると赤く染まった瞼の上に狼が槍に刺さって、少し動いて息を止めていた。
オヤジさんが物音で、俺の方に顔を出して血だらけの俺を見て声を掛けてくる。
「おい坊主、大丈夫か」
槍に刺さったままの狼を跳ね除け俺を気遣ってくれる。
「油断したすまない、何匹いるかの確認を怠った、坊主の命を危うく失う所だった」
オヤジさんは謝って来たけど、許すよただお湯を下さい血が落ちないのでね!
そして井戸でもう一度水浴びして、ここの村で唯一の風呂のある村長宅に風呂に入りに行く。
村長っていたんだね!
ギルマスかオヤジさんのどちらかが、俺は村長だと思っていたよ!
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