第25話 翌日は村民休息日!
退治が終わった翌日に、朝から村は静かだった?
俺は下に行き朝食を頼もうと思ったら誰もいない?
外に出て初めて分かった、みんなお祭りの後、道で寝ていた!
「なんて村なんだよ! ハシャギすぎだろう」
俺が思っていると子供達が近づいてくる。
「昨日のお兄さん、おはようございます、朝食がまだなら家で食べてくださいね」
昨日の幼い女の子が、俺を朝食に誘ってくれる。
彼女に付いていくと、何人かの女の人が家の中に居た。
「おはよう冒険者さん、昨日はありがとうね!宿の食事は出なかったでしょう、代わりにここで食べて行ってね、そのうちに皆んな起きて来てここに来るから」
どうやらここは子供と女の人が暮らしている所みたいだ?孤児院かな。
「皆さんは、子供の面倒を見ていますけど、ここは孤児院ですか?」
「私達は孤児じゃないわよ」
「俺だってそうだよ!」
子供達が猛抗議してくる。
「イヤごめんよ、女の人と子供達しか居なかったからそんな風に思ったんだ」
どうやら聞くと、子供を面倒見るのはお酒が飲めない人の義務らしい、全員が飲むよりも誰かが子供を面倒見ないと、食事とか最悪誘拐されてしまう。
あの時畑にいたのはたまたまだったらしいが。
「でもあんなにウサギが取れて、乾燥肉も作れるしもうすぐ冬が来てもどうにかなりそうね」
新たな事実、冬が来るなんて、まだ布団も買ってないのに。
「ええと暖かい方はどの辺ですかね?」
俺は聞いてみる、もしかして知っているかもしれないからね。
「王都を更に南に行けば暖かい地方だって言われているわよ、ここいらは北の方だって商人の人は言っているわね」
南にやはり暖かい地方があるのか!
「間違えても西と東に行ってはダメよ、最悪奴隷にされちゃうからね」
あの2つの国の事だな。
「ベリーフールとインシチャインの事ですか?」
「知っているのね気をつけなさいよ、貴方結構魔力がある様だからね」
魔力有るけど♾️小なんですとは言えない。
「大した量は有りません、それにレベル1で成長しないんです」
「えぇあれでレベル1なの? それに成長しないなんて?」
「仕方ないんです、女神様の呪いなんでね」
御免なさい女神様、又あった時には床に額を着けて謝ります。
朝食も食べ終わり外に行くと、村人が1人2人と起き上がる、まるでゾンビだね。
エールの飲み過ぎで、皆んな井戸の方に歩いていく、喉が渇くんだねエールは!
そして屍の中、仲良く寝ているギルマスと宿屋の主人を発見する。
起こすべきか、起こさず無視するか?俺が考えていると、肩を掴まれる。
「坊主、この村のルールは外の宴会は1日休養、宿の中は強制仕事だ!
だからこの2人は放っておいてくれ、ただし夕方までな」
そう言って、門番さんは門の方に歩いていく。
お仕事ご苦労様です、俺ももう少し寝るとするか!
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