第23話 畑のウサギ!

さて大量にウサギの捕獲をしよう、罠か?それとも武力か!


罠の知識なし、深い落とし穴を掘れる魔法なし、純粋に索敵で探して討伐するか?


取り敢えずは索敵で探しながら、森に入って行く。

また戻れる様に、蔦で作ったロープを木に巻いて進んでいく。


まずは索敵で1匹発見、浮遊移動で近づき槍で仕止める!

足音が分からないから気づかれない様だ。

更に5匹を倒して気がつく!


確か畑の方が寄ってくるんだっけ。


「それならば、野菜畑で隠れていよう」

俺は村に戻って奥の野菜畑に行く、すでに何人かがウサギと戦っている。


「そっちに行ったよ」

「任せろ、うわー危ない」

「気をつけなよアンタ達!」

「おばちゃんこそ油断してはダメだよ!」

女性と子供で退治しているみたいだ!


悪いけど俺には討伐義務があるから横取りさせてもらうよ。

浮遊移動で近づき、1匹づつしとめて行く。


「あれお兄さん誰!」

俺は口に指を当てて返事はしない、ウサギに音を拾わせない為だ。

女の子は不思議そうだ。


アイツらは攻撃しようと前傾姿勢なので、上を行く俺に気がつかない僅か30cm位なんだけどね!


そして1度目の攻防が終わり倒した数は合計20匹、1日目にしてはまあまあだね!


「お兄さんはだーれ」

さっき質問した幼い女の子が俺に聞いてくる。

「馬鹿知らない人と喋ってはダメだよ、攫われちゃうだろう!」

少し年上の男の子が言うと、子供達は俺から離れる、代わりに女の人が聞いてくる。


「本当にアンタ誰だい、ツノ兎を倒してくれて助かるけど、正体不明は困るね、討伐の分け前もあるしね」

俺は朝に冒険者ギルドから指名でツノ兎の討伐を請け負った事を話す。


「なんだ、やつと冒険者が見つかったのかい、ならよろしく!それでこれはどう分けるんだい、私たちも2.3匹は倒したと思うけどね」

女性が言って来たので子供の人数を数える5人ね。


「では子供達に1匹ずつ、それと貴女には2匹進呈します、残りは俺でどうですか、その代わりその討伐したウサギをギルドに持っていって下さい」

商談成立でみんな喜んでいる、最初の6匹も持って行ってもらい俺は更に探索する。


探索してみると赤い点がついたり消えたりしている?何が起こっているんだ。


赤い点が点滅している所にそっと近づいて見てみる。

どうやらウサギが地面に潜ると消えてしまう探索は地中までは無理らしい、流石レベル1だね!


その後も探索して穴の位置を把握する、そしてウサギの行動も一日中見て確認した。


なら全ての位置を脳内に刻んでギルマスと作戦会議だ。

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