第21話 村に着いたよ!
迷子から1夜、飯は米を炊き、醤油をかけてそのまま食べた、オカズが欲しかったよ。
テントを戻して、道を見つける事にする。
探査魔法の範囲には何も無し、まあ範囲が30mなら目視と変わらないよね。
今度は木に垂れ下がる蔦を使ってツリークライミングの容量で木の上を目指す、
此処で浮遊魔法を使うと、割と上に早く楽に行けた。
上から見ても、街は見えない、ただ先の方に煙をいくつか発見そちらを目指して移動する。
木を降りるのは早かった、飛び降りて浮遊を使うと落ちる速度が無くなり地上30cmで見事に止まってくれた、予想通りとは言え間違えれば大怪我だったね!
そして浮遊移動で煙が上がっている方向を目指す、何回かツノ兎の攻撃で反射的に槍を振るうと死骸が出来る、これを土産に煙の所を目指す。
煙の所は村だった、門に着くと槍持ちの門番さんがいる。
「何処から来た旅人?」
「ええと……ブリットヘルニ街から来ました。迷子です」
「迷子?ブフ」
門番さんに笑われたよ、迷子って可笑しいのかな?
「いやいや失礼、ようこそメルハー村に!中に行けば雑貨屋がある、もしウサギを売るならそこでお願いする。宿と食事はその隣にベットとナイフホークが目印の看板があるから分かるはずだ」
「身分証は見ないんですか?」
「腰にウサギを付けて持ってくる盗賊はいないからな、猟師か冒険者だろう。
まあどちらでも良いから、ウサギを売ってくれ食料が足らないんでね」
あゝ食料不足なのね、あの後も襲って来たウサギを仕留めたので5匹になっていた。
村の中に入り、雑貨屋を目指す、でもよく見ると商業ギルドと冒険者ギルドとも書いてあるけど、扉を開けて中に。
「いらっしゃい、旅人それとも冒険者まさか商人じゃないわよね」
少しオバさんかかった女性が尋ねてくる。
「門番さんに、ウサギを売るならここに行けと言われました、買取はしてくれますか?」
「えぇ、あちらのテーブルに置いてくれる、あら血抜きはしてあるのね立派よ」
何がリッパかはわからないけど、小さな子供みたいだから褒めてくれたのかな。
「ええと、5匹で、1匹銀貨2枚だから税金引いて、銀貨8枚だけどそれで良いかしら?」
「宿代はいくらですか?」
「隣、確か銀貨2枚で朝晩のパンとスープは出るはずよ」
「なら売ります、よろしくお願いします」
「それじゃ清算、銀貨8枚よ数えてね」
「1.2.3……8あります」
「ならこれを隣に持って行ってくれる、宿で解体と料理をしてくれるからね」
俺は又ウサギを持って隣の宿に行く。
「隣なら自分で持っていけよな」
扉を開けて宿の中に入る、むさいおっさんが1人いる。
「いらっしゃい、ウサギの買取は隣だぞ坊主」
「こちらに持ってこいと、隣で言われましたよ!」
「なんだ買取済みか、ならこっちに持って来てくれ」
結局奥の厨房までウサギを運ばされる。
「ご苦労さん、それで飯か泊まりか?まさか素通りで帰らないよな」
「えぇ隣で聞いて、ここの値段は朝夜食事付きで銀貨2枚だと聞きましたけど?」
「いや今銀貨3枚になった」
なんだよボッタクリのやばい宿なのか!
「このウサギ肉を食べたいだろう、それの分の上乗せだよ!いつもは野菜スープのみだけど、これをスープに入れれば美味しくなるぞどうだ」
肉の分の上乗せね、納得。
「ならこれを、2日分の銀貨6枚です」
俺はおじさんに銀貨を渡す、引き換えに鍵をもらう。
「2階の1番奥だ、来た順に奥に通していく、反対が無い分イビキに悩まされ無いぞハハハ」
かなり壁は薄いみたいだな、それよりも寒く無いのかね。
そして部屋に入った、ベットの上には何も無かった。
今度こそは布団を買おうと心に違う俺だった!
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