第17話 ハチミツ→石鹸!

そしてギルマスと話しているうちに、掲示板の前は静かになる、子供達も消えて俺もやっと見れる状態になる。


ギルマスと一緒に掲示板を見る。

素材の依頼も結構有るんだと、見ているとハチミツがやはりあった、1杯金貨一枚だって、ギルマスの話よりも安いぞ?いや高いのか?


「あゝそれは、貴族の依頼でスプーン1杯の値段だ、確かに安いが幾らでも買い取ると言っているぞ!売るのか、買い取るぞ少しでも良いからな」

「俺の商品の効果を知っているギルマスが言うと俺は騙された気分なんですけど、それにスプーンの大きさがわかりませんね」

スプーンは大さじなら俺の小さじスプーンの3倍の15cc、1瓶で約350ccをそれで割ると1cc約8600円それの15倍は……129000円……金貨1枚10万円だから少し安すぎる。俺のハチミツだと魔力込みだから10倍の1,290,000円!渡したら大赤字だよね。


俺はギルマスを睨む。

「やはり安いのはバレたか、さっき言った通り、水で薄めるまがい物が有るから領主もまともな値段を出さないんだよ」

俺は思い切って、ハチミツを出す。


「良いですか、これは俺の娯楽の為のハチミツですからね! 効果込みで金貨300枚で売ります。本当は俺の楽しみですけど特別に売りますよ特別です!」

特別を強調して、ギルマスを納得させる、あまり売りすぎると値崩れが怖いからね。


そしてギルマスにハチミツを預けて外に出る、あゝまた仕事を受け損ねたよ!


そして今度は商業ギルドに行く、もし効果が出ていたなら話を聞こうと思っていたからだ!


扉を開けて受付に、受付嬢のサマディさんと話す。

「昨日の結果は出ましたか?」


「あゝおはようございますマサシ様、流石に直ぐには出ませんよ気長にお待ちになって下さい、それで違うお話が、少し耳を貸してください」

俺は顔を彼女に近づける、すると両手で耳を囲み小声で聞いてくる。


「石鹸はまだ有るんですか?有れば卸して頂きたくてどうですか」

あゝ石鹸ね、確か100個は有るけど、値段を決めてないよね?


「まだ値段を決めてませんよね?幾らで買ってもらえますか?」

「やはり持っているんですね良かった」

あれ〜もしかして石鹸の事探られたの、ならば不味いね。


「ええと間違えました、ありませんから悪しからずさようなら」

俺は入り口に向くけど、手首を掴まれている。


「みんな取り押さえて、逃してはダメよ!」

何故か受付嬢達が全員カウンターから出て来て、俺の行く手を止める。


「放せ、俺は帰るんだから!」

「そんな事は言わずに、お話ししましょうよ!今ならサービスしますわよ」

何処の飲み屋だ、そんなサービスを知っているなんて!


「お前達は何を騒いでいる、私は昨日から寝てなくて騒がれるとムカムカする、静かにしろ!」

注意したのは商業ギルマス、良かった助けてください。


「あれマサシ様、今日も早いですね、まだまだ結果は出ていません3日後に来てくださいね」

よし、ギルマスの許可が出た、脱出するぞ!


「さあ放せお前達、ギルマスに怒られるぞ」

そんな俺にサマディは言ってくる。


「石鹸を卸せ、そうすれば解放するからね!」

その言葉に、ギルマスは反応する。


「サマディ石鹸て何ですか?」

「此処に初めて来た時に石鹸を貰いました、試供品だと思って使ったら良い匂いがしてみんなに手を洗わせたら、みんなが欲しがっていまマサシ様と交渉しているんです」

監禁して脅迫は交渉とは言わないよ!








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