第11話 冒険者ギルドのルール!

まずは冒険者ギルドに行ってみる、やはり朝が早いと結構な人で賑やかだ。

それが1時間もすれば、依頼でみんなが居なくなるなんて考えられないな!


掲示板に貼ってある木札を見ようとしても、中々近づけない。

するとある人が声を掛けてくれる。


「おい坊主、もう少し待たんといけないぞ、あっちに初心者の奴らが並んでいるだろう!」

指指す先に子供達が10人ほど並んでいる。


「一応はルールでな、子供や初心者が受ける依頼は並び順になっている、そうやって躾をしてもコイツらは、この有様で順番を守ろうとしない! 高ランクになるともっと怠慢だな!」

「ええと貴方は?」

「俺か此処のギルマスで、一応は元はAランクの冒険者だった。足をやっちまって此処のギルマスをやっている、君は確か昨日登録したんだよな?」

「はいそうですけど」

やはり暗黙のルールがあるんだな。


「なら揉めたくなければ、あの裏に並ぶか人がいなくなったら来るかだな」

「高ランクの依頼でもですか?」

「あゝそうだよ!まぁ早くランクを上げるには、無謀な高ランクを受けて一か八かで戦う手も有るけど推薦はしないな、大体そんな馬鹿は長生き出来ない事になっている」

女神様の約束で、老衰してから会う事になっているので無謀な事は出来ないな!


「また他所の用事を終わりにして出直します、それではまた後で」

ルールは少しずつ覚えて行こう、恨みで殺されても困るからね。


そして今度は商業ギルドに向かう、塩と砂糖の値段を教えて貰う為だ。

商業ギルドの扉を開けると、昨日の受付嬢さんが受付に座っている。


「おはようございます、相談したい事があるんですけど少し話をしてよろしいですか?」

「あゝ昨日お金が無くて登録出来なかった方、お金が貯まったんですか?それとも何処かの商店の代表に保証人になってもらいましたか?」

そんな裏技もあるんだ、ただこの街についたばかりで知人は皆無だけどね。


「実は登録してから商品を卸そうと思ってたんですけど、昨日薬師ギルドに行きまして、砂糖の販売を持ちかけられました、それで偶々持っていた私の砂糖がどれくらいの価値があるか聞きたいと思いましてね」

この子は昨日私にあの石鹸をくれた子よね、砂糖も持っていたの!もしかしてこれも高品質なのかな?


彼女は昨日早退して、家で風呂に入り体を洗うと泡立ちがこの世界の石鹸と違う事に気がついた、お湯で流しても嫌な匂いはなく、少し花の香りがしていた。


「ええと待ってください、部屋を用意しますね」

受付嬢は慌てて奥に行き、何処かの部屋を見回して戻ってくる。


「それでは奥の会議室に移動をお願いします、立ち会いにギルドマスターが居ますけどよろしいですか?」

此処でももう偉い人と顔合わせか、まぁ話だけだしね。

「はいよろしくお願いします」


そして受付嬢と一緒に奥の部屋に入る!












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