第8話 異世界で初めての食事!
そして冒険者ギルドから出て、今度は商業ギルドにとやって来る。
登録しなくても、商品は売ってもらえるのだろうか?
俺は調味料を入れる瓶を探している、更に蓋が有ればなお良いんだけど。
「いらっしゃいませ、何かお売りですか?それとも注文ですか?」
登録の項目は無いのかな?
「ええと商品の情報と、探し物の情報を教えてもらってその先は物を売りたいのですけど?」
「それなら登録をお願いします、登録料は、最初金貨10枚で、これは保証料になります、多く預けますと売掛も多く出来ます、どうしますか?」
俺の持ち金貨は5枚生きていくにはどうにかなるけど、流石に10枚は出せないな!」
さてどうしようかな?
「もしお金が用意出来ないので有れば、街の中で情報収集すると良いですよ、まだバザールはやっていますから、見ながら何かを買えば情報は得られるかもしれませんね」
商業ギルドの受付嬢さんも良い方だ、自然と情報をくれる。
俺はお礼にまだ使ってない石鹸をプレゼントする。石鹸てわかるよね!間違えてチーズと思って食べないでね、そんな冗談を言ってから教えてもらったバザール会場に向かう俺。
俺が出た後の受付嬢さんは石鹸の匂いを嗅ぐ、クンクン。
「この石鹸いい匂いがするわよ、他の商品と違う!よし帰ってお風呂で実験しましょう、これは有り難く貰っておきましょうね」
石鹸を貰った受付嬢は、早退し自宅に帰る。
そして街の片隅のバザール会場、みんな絨毯や板を広げてその上に商品を置いて、客の呼び込みをそこかしこでしている。
俺の目的は瓶よ瓶!
そして色々と見て回るけど、気に入った大きさの物は無い。
仕方ないから土魔法で壺でも作るか?
そして少し歩くと、肉や何かを焼く匂い……飲食コーナーだ。
よく考えたら俺はまだ昼を食べていなかったっけな。
少し歩いて、串焼きの店を発見、1本銅貨1枚だって安いね!
「オイちゃん2本ちょうだい」
「おお坊主、家に持っていくのか?」
「違うよ、俺が今食べるんだ、はい銅貨2枚ね」
お金を渡して、少し待つそして何かの肉の串焼きが手元に来る。
そして一口食べてみる、薄い塩味、でも肉は満足の味。
此処で胡椒を塗したらどんな味になるだろう?
そして、物陰で胡椒をかけてみる。
やはり塩胡椒で味は倍増、しかし美味い肉だった。
そして俺は店に戻り聞くことにする。
「おいちゃん、さっきの肉は何の肉」
「あゝボアだよ、美味かっただろう、また買ってくれよ!」
俺はこの時、この店の看板を見なかった事を後悔する、ボアはボアでも蛇の方のボアだった、猪のボアではなくてね!
異世界の初ご飯は蛇の肉だった!
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