第7話 冒険者ギルドで登録!

宿の昼飯は無いとの事なので、各ギルドの場所を聞いて宿を出る。


荷物もマジックバックなら置いて来ることも無いので、安心出来る。

最初の街で盗難とかの事件には会いたく無いからね!


まずは異世界の定番の冒険者ギルドに行く。

やはり扉はマカロニウエスタン風のスイングドアを開けて中を覗く、もう余り人はいないようだね。


そして正面の受付カウンターに行く。


「いらっしゃい、依頼もしくは新規登録かな?」

俺が若いから、依頼だと思っている受付嬢。


「登録です、よろしくお願いします」

俺が頭を下げると、受付嬢は怪訝な顔?何故だ!


「君、冒険者になるなら余り頭を下げるのはいけないよ!相手に舐められるからね。

それに私達受付嬢は、礼儀がなってなくても、キッチリと仕事をするから安心なさい!

ではこの紙に自分がわかる事を書いてくれる、守秘義務があるからなるべく声を出さないで書いてね」

俺は1枚の木の板を貰う、どうやってこの板に書くんだ?


「アレ板に書いた事ないの、それとも字が書けないのかな?」

恐らく両方の予感がするけど、一応は聞く。


「口頭で言いますけど代筆お願いします」

「そう両方ね、では彼方で伺いますよ、移動しましょう」

少し離れた応接セットに座らされる。


「では、なるべく小声で答えてくれる、守秘義務があるからね」

どうしてこの人は、守秘義務を強調するのだろう?


「何か質問あるのかしら?」

「ええと、どうして守秘義務を守らないといけないんですか?」

俺の質問に受付嬢さんは思案顔、そんな質問を皆んなしないのだろうか?


「それね、この国は割と自由なんだけど、ある国はスキルの強者を囲う癖が有って、言う事を聞かないと誘拐までするのよ、それで返事するまで地下牢で過ごす事になるの、それで逃げて来た冒険者がかなりいるので、この登録が漏れないようになるべく人のいない時に登録をして貰うのよ、だから今の時間で貴方は正解よ」

うわー人を攫っても従わせる国があるのかよ、絶対に近づかない事にしよう。


「その国って何処なんですか?」

「ベリーフール王国とインシチャイン皇国ね、此処の隣だからこの国を出る時は気をつけてくれると嬉しいわよ、後はこの国の名前はキルホルゾ王国だけど知っていた?田舎から出て来たら知らないと思って居たけど余計なお世話だったかしら。

それじゃ改めて質問します、名前は?」

「マサシです15歳になりました」

(もう少し小さい声よ、貴方声が大きいわよ)

受付嬢さんに注意されてその他の質問を受け付ける。

問題はレベル1と特殊スキルの公表だ。


「言いたくない事は言わなくて良いわよ特にスキルはね、確かにレベル1でもその年で成長しないなら先も無いから、可哀想だけど頑張れしか私は今言えないわよ」


受付嬢さんは割と話が分かる人だった。


「ではこの石に手を乗せてくれる、これでカードができるからね」

受付嬢さんは木片を石の下に置く、その上に俺は手を置いた。


一瞬光ったけど、すぐに光は収まる。慌てて木片カードを見る受付嬢さん。


「待ってこれって何なの、全部有るはずは無いわよ、それに15歳で全てレベル1なんてどんな罰ゲームよ、冒険者は無理だから他の「良いんですよ、これも女神様が与えた試練ですからね!」

俺はガッカリしている受付嬢さんに、笑顔で言葉をかける、本当は私が貴方を慰めるのよと、言われてしまった。

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