第2話


「ちょっといい?」







高峯春香 、大学2年生。


今日も私は綺麗なお姉さんに呼び出される。

大学4年生だろうか。







「はぁ」






大学の広場の裏の方。

人気がないし、誰も助けてくれない。








「あなた裕翔君のなんなわけ?」



綺麗なお姉さんの顔が少し歪む。






なんなのって言われても家族なのだけど。






あ、そういえばこの人。この前家の近くで裕翔と歩いてたな。裕翔の彼女かな、セフレかな。






「よく話しているみたいだけどなに?あと、裕翔君の家入ってたでしょ!」





家族だから同じ家に入るのは当然。


知らない人は同じ家に帰ってたり、少し話してたりすると疑うのだろう。あと、裕翔は女をとっかえひっかえしているし、違うセフレと思われたのかも。






私は恐る恐る





「姉ですが、、。」





そういうと大抵の人は「ごめんなさい!!」って謝ってくる。この人も同様だ。







「大丈夫ですよ〜!よくあることなので。」


あははって笑って流す。






大好きな裕翔の家族に嫌われたら困るもんね。


さっきの態度とは打って変わって、そのお姉さんは私によいしょしてきたのであった。

私のところに来る前に裕翔に確認してからきてほしい、、、。











まぁ、間違えるのも無理はない。








裕翔は弟だが、親の再婚で血は繋がっていないのだから似てるわけはない。

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愛を語るのはまだ早いか 柚木 栞 @marutamaruta199756

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