第5話
「・・ちょっとぐらい、良いよね?」
寝れないなら、と、外の風に当たろうと思い、そのまま玄関へ向かう。
施錠された玄関のドアの鍵を解錠し、ゆっくりと押し開く。
「怒られるかも。」
ーーとても過保護な人達だから。
1人になるなって、叱られてしまうかもしれない。
「ふっ、」
自然と口元が緩む。
笑みを口元に刻みながら、その身を外へと投じた。
「・・・綺麗。」
朝方なのに、容赦なく太陽の日差しが照りつける。
そんな中、向かった先は海だった。
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