第4話
「何か飲もう。」
部屋から、静かにそっと抜け出す。
静まり返った廊下は、自分の足音しかしない。
たどり着いたキッチンで、冷蔵庫の扉をゆっくりと開ける。
「・・、水で良いか。」
目についた、水のペットボトル。
冷えた水のペットボトルを冷蔵庫の中から取り出す。
ペットボトルのキャップを開け、口に含む。
「・・ふぅ、」
水の冷たさに、自分の口から吐息が零れ落ちる。
少しだけ、頭が冷えた気がした。
「ーーもう、朝、か。」
カーテンの向こうから差し込む、太陽の光。
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