第3話


ぼんやりと、天井を見つめる。



「ーー・・寝れない。」



ぽつりと呟く。



頭から離れない、勝ち誇った彼女の顔。




そして、言葉。




「・・、過去、の、事だし。」



今の遼に、女の影なんか微塵もなかった。



・・モテてはいたが。




「昔の彼女、か。」




調べなかった、遼の恋人関係の女達の存在。



ーー知りたいとも思わなかったが。




「はぁ、」



ベッドから起き上がる。



昨日に引き続き、今日も寝れそうになかった。

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