第6話
潮風に煽られる髪の毛を耳にかけ、砂浜に座り込む。
「ーー母なる海。」
それは、誰が言ったのか。
寄せては返す目の前の海は、どこか神秘的で、朝日を浴びてきら
きらと幻想的に光輝いていた。
「綺麗。」
そんな海を、目を細めて景色に見いる。
こんなにも綺麗なのに、一度人へ牙を向ければ恐ろしい存在となるなんて考えられない。
それでも、本当に恐ろしい存在を自分は知っている。
「・・、全て、」
忘れられたら、良かったのだろうか?
ーー過去も、今も、全ての忌わしい記憶を忘れてしまえれば。
そうすれば、もっと違う未来があった?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます